日々、整える

50代*これからの暮らしのレシピ by.コギレイ堂

わたしがブログを書く理由(わたしたち)

特別お題「わたしがブログを書く理由

 

2023―2005=18

「共著」という形で、「コギレイ堂」として、ブログを続けてきた年月。

9月にはじめたので、ちょうど18年。

 

 

まだ「ブログ」というものがはじまった頃で、手探りだった。

ガラケーで撮った粗い小さな画像と200文字くらいの短文。

「大人の遠足」として出かけた雑貨屋・カフェ巡り、美味しいモノ、私達が興味のあることを毎日交代で綴っていた。

そのうち読んでくださる方とご縁があって会うことになったり、「コギレイ堂さん」と呼ばれるようになったり。

私達のいつもの会話を「ねぇねぇ、聴いて」という調子で文字と画像にしたら、少しずつ輪が広がって、暮らしに楽しみをもたらしてくれた。

ブログ初期、義妹が市の育児教室か何かで居合わせたヒトとブログの話題になったそう。その際に「この辺りのヒトだと思うんだけど、コギレイ堂っていうのを読んでいる」と。「そ、それ、うちの義姉!」義妹は心の声で叫んだそうだ。

他愛もないことだけど、少ないかもしれないけど、確実に誰かが楽しんでくれていることを知り、とてもうれしかった。

 

 

ブログは瞬く間に、一般的になっていった。

私達も少し進化して、画像をデジカメやデジイチで撮るようになり、文章は少しずつ長くなった。ブログとしての体裁や、内容、2人で細かく打ち合わせたことはあまりない。「阿吽の呼吸」というのだろうか、お互いに「1番の読者」だとどこかで思っているからだろう。賢明で、細やかな気遣いの中にユーモアもふりかけた、でもやっぱりきちんとしたゆみちゃん(コギレイ堂・相方)の文章とうっとりするような画像が大好きだ。ゆみちゃんもまた「私が1番のファン!」と言ってくれている。

持ちつ持たれつ、お互いに褒められて伸びるタイプ。「共著18年」の秘訣があるとしたらそんなことかも。

「星の数ほどあるブログの中で、見つけていただきありがとうございます」という挨拶文をよく見かける。はじめた頃も、今も、本当にそうだと思っている。

 

 

30代だった私達も50代を迎えた。

「出会った20代の頃と全然変わらない」と言いたいところだが、うれしいこと・楽しいことばかりでもなかった。

そんな時、若い日に綴った自分たちの言葉にハッとしたり、励まされたりしたことがあった。今でも同じような考え・言葉使いに「この時から書いてる~」とほくそ笑みも。

今、書いていることがどなたかに共感していただけたり、参考になったりするのはもちろんうれしいし「ブログを書く励み」になる。でも実は「老後の楽しみだね」と2人で笑う。私達は今考えていることを、将来の自分達にも届けたいと思っている。

 

 

「衣食住」すべてに長けている/「著しく住」に興味が偏っている

結婚し、出産・育児をし、家庭を、家族を守ってきた/おひとり様で好きなことだけを極めてきた

私達は世間的には凸凹コンビに見えるかもしれない。20代のあまり何も背負っていない時期に出会ったため、当人たちは気にならない。お互いの暮らしをずっと身近で感じ、私の方は足りない部分を教わっているかのよう。友人というより、もはや身内、姉のように感じる存在だ。

ただ読んでいただく方には、どう映っているのだろうと思うことがある。

「文章の出だし、いや画像で、今日はどっちが書いてるか分かる」と自慢げに言う共通の友人がいる。ブログをはじめた当初はそんなことはなかった。どちらかが「寄せていた」というわけでもないが、書き続けていくうちに2人の個性が出てきたのだと思う。

 

 

ブログは何度か「引越し」をした。もう「終の棲家かなぁ」と思っている。

今までブログ名は二人の屋号のような「コギレイ堂」だったが、「日々、整える」と今回はタイトルをつけた。

私達は会えば「何を捨てた」「あれを片づけたい」とそんな話ばかりしている。「モノ」だけでなく、「お金」だったり「体調」だったりとエンドレス。共通しているのはどれも「整える」ことだった。そこからのタイトル決定。

そんな「いつもの会話」をギュッと、そしてちょっと「よそ行き」に書き留めている。

 

 

タイトルをつけることにした際、これまでどおり「画像はオリジナル」(自分たちで撮ったモノ)と決めた。ガラケーよりはるかに進化したスマホのおかげで撮影は簡単になった。さらに文字数を「2000文字くらい」とした。200文字ではじめたのに、2000文字とは大したもの。更新については「無理なく、気負わず」とストレスフリー対策も忘れなかった。珍しいブログ打ち合わせは、あっさりとスムーズなものだった。

「2000文字」って、原稿用紙5枚。サクサク書ける時もあれば、「思案中」とタイトルに付けて下書きに長らくあるということも。「思案中なのぉ~?おもしろいけど~」お互いに言ったり言われたり。「100記事連続更新」を目標に掲げたこともある。なんとか達成したのだが、その後は「無理なく、気負わず」に戻ってしまった。

 

 

最後に。

私はインテリアコーディネーターでもあり、「住まいを整えることは、暮らしを整えること」だと考えている。どんな立場であろうと、老いも若きもみんな生活者で暮らしがある。自分の経験や知識、考えていることをまじえながら、「整えるっていいよ」を文字で伝えられたらいいなと思うのだ。

ブログは私達の「老後の楽しみ」であり、「ライフワーク」かな。

 

 

(ま)

 

 

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まなみ

18年間、共著でやってきたブログ。1人では作れないモノでした。よって、それぞれの観点で書かせてください。

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ゆみ

まなみちゃん、ありがとう。 ここからはわたしが語りますね。

「整える」をテーマにブログを書いている。

 

カテゴリーを見てもらえればおわかりいただけるように、インテリア・おうち・整理収納にとどまらず、からだや着ることなどなど多岐にわたる「整え話」を、相棒・まなみちゃんと二人で書いている。


「整え」を書いている、と言っても、例えばグッズを使って具体的な収納方法を書いたり、買ってよかったものを紹介している、というのではない。

・なぜそれを整えたのかの経緯を書く(動機)

・そこにたどり着くまでの工夫や行動を書く(過程)

・感想を本音で書く(思考)

というのが私たちのブログの特徴かもしれない。

つまり、私たちにしか書けないことを書きたいのだ。

私は密かに、このブログのことを、「整えをテーマにした小さな物語集」みたいだな、なんて思っている。

 

そして、不思議なことに、「日々の整え話アレコレ」を書いているうちに、自分自身の心までいつしかスッキリと整う、ということが起こるのに気付いた。

あらまあ。これは一体どういうことなのだろう。


自分のささやかな体験や感じたことなどを書いていくという作業は、自分の内なる視点でモノゴトを掘り下げていく作業でもあって。

それは、凡人の私にとって想像よりもずっと大変なことだ。

書きたいテーマがあってPCの前に座っても、いざ言葉が出てこなかったり、まとまらなかったりすること多し。

ブログを書くことを「筋トレだ」と言ったひともいたが、私にとっては「出産」みたいな感じかな。(ちょっと大げさかなぁ笑)

記事は全て大切な子どもみたいなものだから。

 

はてなブログさんの、「思いは言葉に。」というメッセージが好きだ。


書きたいことがある。

伝えたいことがある。

書くという作業を通して「気持ち」の整理をしている。

その過程で、そうだったのか! と自分の意識下になかった感情を発見することすらある。

ブログとして読みやすいように仕上げるために、もくじを作り、見出しを作り、構成を考えているうちに やがて、ばらばらと散在していた思いや、からまった思考がすっと解けて、ひとつにまとまっていくのを感じる。

さらに、

ブログに書くことで追体験をすることができ、思い出は記憶の中に定着する。

それが後の自分を支えてくれることもある。

記憶を言葉にしておくことの大切さ。

どうしたって、人は忘れていくものだから。

 

主婦である私だって、見ている世界は家の中のことだけじゃないんだ。

さらっと気軽に発信したいだけなら、SNSが適しているのかもしれない。

書くのに時間はかかるけれど、それでもあえてブログを選ぶのは、読んでくれる人に自分の言葉で、文章で、伝えることができるから、それに尽きる。

読んでくれる人とは、

遠いところにいる誰かだったり

思いや情報を届けるべき誰かだったり

読者になってくださっている方々だったり(ありがとうございます!)

読んでくれている友達だったり、を思い浮かべている。

自分で選んだ言葉で伝えることができるって、なんて素晴らしいことなんだろう。

さらに、思いを伝えるために「整える」ブログを書いていて、

思いがけず自分の精神まで整えることができた。

こんなに気持ちのいいことってあるだろうか。

 

前半で、まなみちゃんが私たちのブログ史を書いてくれた。

胸が熱くなった。

まなみちゃんと私はすごく似ているところもあるけれど、全然違うところもある。

まなみちゃんは私の持っていないものや、欠けている視点をたくさん持っている。

だから私はまなみちゃんの記事を読んでいて気付きが多いし、温かい気持ちになる。

私たちは、お互いがお互いの文章の一番のファンであると自認している。

そんなパートナーとこうして思いを共有し、広く公開できる場所があることに感謝しています。

まなみちゃんが「ライフワーク」だと書いてくれていた。

二人で作ってきた「日々、整える」は宝物だ。

その宝物が二人だけのものではなく、何か小さな言葉だけでも

読んでくださったかたの心に届くといいな。

これからも、思いを言葉にして届けたい。

 

(ゆ)

 

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ゆみ

長文、読んでいただきありがとうございました。