「100個、捨てようと思う」
直接話したのかLINEで聞いたのか
忘れてしまったけれど
ある日、まなみちゃんが宣言。
まなみちゃんの目はたぶんキラキラしていた。(と思われる、きっと)
「私も、私も、入れて!」
これが「捨てる!100個チャレンジ」への始まりでした。
捨てたモノについて、ナンバリングしながら、100個に到達することがゴール。
捨てた・手放したモノを報告し合う。
捨てた理由や、捨てる行動に移したときの気持ちなど
時に深堀り、時に格言も出る。
そのLINEは二人の自戒と気づきのオンパレード。
面白いよ~ここで披露したいくらいであります。笑
さて、
そんな、捨て活を楽しむ一方で、
私には捨てられないものがいくつかあります。
今日はそのうち2つについて、少し分解して考えてみました。
どちらも、
用途としては既に役割を終えている。
だけど、捨てられないもの。
1 イイホシユミコさんの器が入っていた紙箱たち
理由
この箱のデザイン、佇まいがとても好きなのだ。
うすいグレーのボール紙でできている。
角に留めたホチキスの武骨な感じ
店名・URLが黒字で印刷?判子?ところどころかすれたりしていて
そこに人の手仕事の跡が感じられるような。
yumiko iihoshi porcelain
蓋側に布製のリボン(タグ)が留め付けられている。
イイホシユミコさんの直営店
初めてできたのは大阪の淀屋橋だった
大阪でも有数の古く美しい建築物である芝川ビルの中の一室
炭のような濃いグレーの壁
器が引き立つシンプルな空間
お会計をしたりラッピングをしてくださる什器の後ろの棚に
この箱がぎっしりと整然と並べられていた
私の目は釘付けになった。
器ももちろん愛用しているが、実は私はこの箱がたまらなく好きだ。
プロダクトを作られたときにこの箱が出来たかと思うのだけど、経緯など
調べてみたけれどわからなかった。
私の記憶が確かなら、箱の隅のリボン付けまで
当初はイイホシさんの手でされていたとか。
美しい。捨てられない。
もうひとつ、捨てられないもの。
2 クッキー缶たち
理由
自分で買ったものも、誰かから戴いたものも
クッキーはもちろん大好きだが、缶も好き。
それぞれのお菓子屋さんの個性や意匠が感じられるし
ふたをかぱっと開けるときの、缶ならではの音や感触もいい。
空っぽのクッキー缶はこの4つだけじゃなく
実はまだいくつかある。納戸の棚に。
どうしても捨てられないのだ。
早く何か入れてあげて次の役割を与えたいのだけど、、
ぎっしり並べられたクッキーを美味しくいただいたあと、
きれいに洗って乾かして。
ぜひ、何か入れて使いたい。
缶を持って家中ウロウロする。
早く何か入れてあげて次の役割を与えたい
だけど入れるものがない、もしくは見つからない。
何か入れるとしたら細々とした文具やボタンなどが
きっとふさわしいのだろうけど
それらのものはもう既に別のかわいい缶に入っていたり。
思い起こせば、母も刺繍糸はヨックモックの細い缶、
裁縫道具は京都・河道屋「蕎麦ぼうろ」の缶(渋いね)だった。
小さい私は、それらを開けて、触ってみたり眺めてみたりするのが好きだったなあ。
デパ地下など歩くととりどりの魅力的な缶入りクッキー
早々に売り切れたり、長い行列ができていたりする。
皆さん食べ終わった後、どのように使われているのだろうか。
知りたい。
それとも処分しちゃうんだろうか。
だからこう思う。
3 考察
他人から見たらゴミなんだけど、捨てられないモノって誰しもきっとあるのだろう。
私にもあるように、家族にも。
そうなんです、夫のもので、もう捨てていいよねと思うもの、
ぱっと部屋を見渡しただけでも、ひとつふたつあるわけです。
だけど、大らかな気持ちで見てあげないとだなぁ、と。
例えば、先日の旅行先でもらった船の半券や地図など。
私なら旅が終わったらさっさと捨ててしまうのですが
夫は少し置いといてほしいみたい。
なんだろう、余韻を感じているのだろうか、、
週末まで置いといてとのこと。
とりあえず、もう一度目を通したいのだろうな。
私には理解できなくても、彼には彼なりの理由がある。
口うるさく言わないようにしなきゃだ。
私にももれなく捨てられないものがあるのだから。
こんなふうに積みあがった風景もまあ悪くはないかなと
言い訳?
だって、捨てられないんだもの。
(ゆ)
少し前、クッキー作りにはまっておりました。またそのお話もしたいなあ。