日々、整える

50代*これからの暮らしのレシピ by.コギレイ堂

捨て100チャレンジ と 捨てられないもの

「100個、捨てようと思う」

直接話したのかLINEで聞いたのか

忘れてしまったけれど

ある日、まなみちゃんが宣言。

まなみちゃんの目はたぶんキラキラしていた。(と思われる、きっと)

「私も、私も、入れて!」

これが「捨てる!100個チャレンジ」への始まりでした。

 

捨てたモノについて、ナンバリングしながら、100個に到達することがゴール。

捨てた・手放したモノを報告し合う。

捨てた理由や、捨てる行動に移したときの気持ちなど

時に深堀り、時に格言も出る。

そのLINEは二人の自戒と気づきのオンパレード。

面白いよ~ここで披露したいくらいであります。笑

 

さて、

そんな、捨て活を楽しむ一方で、

私には捨てられないものがいくつかあります。

今日はそのうち2つについて、少し分解して考えてみました。

どちらも、

用途としては既に役割を終えている。

だけど、捨てられないもの。

 

 

 

1 イイホシユミコさんの器が入っていた紙箱たち

器を購入したときに包まれている黒い薄紙がそのまま。



理由

この箱のデザイン、佇まいがとても好きなのだ。

うすいグレーのボール紙でできている。

角に留めたホチキスの武骨な感じ

店名・URLが黒字で印刷?判子?ところどころかすれたりしていて

そこに人の手仕事の跡が感じられるような。

yumiko iihoshi porcelain

蓋側に布製のリボン(タグ)が留め付けられている。

 



イイホシユミコさんの直営店

初めてできたのは大阪の淀屋橋だった

大阪でも有数の古く美しい建築物である芝川ビルの中の一室

炭のような濃いグレーの壁

器が引き立つシンプルな空間


お会計をしたりラッピングをしてくださる什器の後ろの棚に

この箱がぎっしりと整然と並べられていた

私の目は釘付けになった。



 

器ももちろん愛用しているが、実は私はこの箱がたまらなく好きだ。

プロダクトを作られたときにこの箱が出来たかと思うのだけど、経緯など

調べてみたけれどわからなかった。

私の記憶が確かなら、箱の隅のリボン付けまで

当初はイイホシさんの手でされていたとか。

美しい。捨てられない。

 

飾り棚に重ねて置いています。中身はからっぽ。あ、ひとつだけ、ミナペルホネンの箱も。 上の濃いグレーの箱はコシャーさんの箱(MUJI)中にはなんと夫の模型が収われております。

 


もうひとつ、捨てられないもの。

 


2 クッキー缶たち

 

左上から時計まわりにマモンエフィーユ、akkord(見え辛いですが、黄色で店名が)、パレスホテル×2 どれも全部ほんとにおいしかったなあ

理由

自分で買ったものも、誰かから戴いたものも

クッキーはもちろん大好きだが、缶も好き。

それぞれのお菓子屋さんの個性や意匠が感じられるし

ふたをかぱっと開けるときの、缶ならではの音や感触もいい。

 

空っぽのクッキー缶はこの4つだけじゃなく

実はまだいくつかある。納戸の棚に。

どうしても捨てられないのだ。

早く何か入れてあげて次の役割を与えたいのだけど、、

こちらは娘から夫へ昨年のバレンタイン東京日本橋Tealのもの。
デザインはモリスの「いちご泥棒」がオマージュされた「カカオ泥棒」
たまらん。捨てられるわけがありません!
現在、体温計入れに利用。活用されているよ~




ぎっしり並べられたクッキーを美味しくいただいたあと、

きれいに洗って乾かして。

ぜひ、何か入れて使いたい。

缶を持って家中ウロウロする。

早く何か入れてあげて次の役割を与えたい

だけど入れるものがない、もしくは見つからない。

何か入れるとしたら細々とした文具やボタンなどが

きっとふさわしいのだろうけど

それらのものはもう既に別のかわいい缶に入っていたり。

思い起こせば、母も刺繍糸はヨックモックの細い缶、

裁縫道具は京都・河道屋「蕎麦ぼうろ」の缶(渋いね)だった。

小さい私は、それらを開けて、触ってみたり眺めてみたりするのが好きだったなあ。

 


デパ地下など歩くととりどりの魅力的な缶入りクッキー

早々に売り切れたり、長い行列ができていたりする。

皆さん食べ終わった後、どのように使われているのだろうか。

知りたい。

それとも処分しちゃうんだろうか。

 


だからこう思う。


3   考察

他人から見たらゴミなんだけど、捨てられないモノって誰しもきっとあるのだろう。

 

私にもあるように、家族にも。

そうなんです、夫のもので、もう捨てていいよねと思うもの、

ぱっと部屋を見渡しただけでも、ひとつふたつあるわけです。

だけど、大らかな気持ちで見てあげないとだなぁ、と。

例えば、先日の旅行先でもらった船の半券や地図など。

私なら旅が終わったらさっさと捨ててしまうのですが

夫は少し置いといてほしいみたい。

なんだろう、余韻を感じているのだろうか、、

週末まで置いといてとのこと。

とりあえず、もう一度目を通したいのだろうな。

私には理解できなくても、彼には彼なりの理由がある。

口うるさく言わないようにしなきゃだ。

私にももれなく捨てられないものがあるのだから。

 

それぞれの活躍の場を待つ缶たち。
家族からクレームもないのできっとまだしばらくこのまま。



こんなふうに積みあがった風景もまあ悪くはないかなと

言い訳?

だって、捨てられないんだもの。

 

 

(ゆ)

 

 

 

 

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ゆみ

少し前、クッキー作りにはまっておりました。またそのお話もしたいなあ。