整理収納界隈、「モノの定位置を決める」基本ワードだろう。
「それがわからへんから、悩んどんねん!」
「私はできるけど、家族ができない!」
そんな「心の声」がいっぱい聞こえてきそう。
一つ一つのモノを「何丁目何番地」まで決めなくてもいいと思う。
「何丁目」くらいでいいんじゃないかな。
「キッチリ」には、もうくたびれてきた。
「ざっくり」で、これからはいこう!
では、いってみよう!
画像:本文とは無関係、「ざっくりな画像」見つからず、いつかの美味しいモノ
●目次●
1.モノの定位置と定め方
「それをしまうための決まった場所」ということかと。
今回のタイトルが「ざっくり定位置」なので、ざっくり言ってしまうと
- 個(個人)と共(共用)の区別(個人のモノは個人の空間へ、共用空間での個人のモノの管理の仕方(ルール)を考える)
- 使いたい場所にある(出す・しまうための動きを少なくする、動作で関連するモノは集めるなどの工夫をする)
- トンチンカンじゃない(その場所で必要ではないモノがある)
- ご苦労さんじゃない(モノを取り出すまでの動作が多い、「しまう」がめんどくさい、やたら収納するモノやラベルを使う、これらはみな「ご苦労さんなこと」と考えている)
- 個人のモノと共用のモノをまぜない
- 安全性(重いモノは下、軽いモノは上、台を使わないと取り出せないのは50代以降には不向き)
- 使用頻度(いい場所にはよく使うモノ)
「ざっくり」と言っておきながら、まぁまぁ小うるさく、細かくなってしまった。
「定位置」を導き出すのは、上記のようなこと。
2.「定位置の〇〇市」
市町村で言うところの「〇〇市」にあたるのが「部屋」かな。部屋の一角やそのヒト専用の収納できる家具でもいいのだけど、「部屋の主」(主たる使うヒト)「部屋の用途」を決める。キッチンや洗面所といった水廻りなどは決めずともわかりやすく、リビングやダイニングなどは「共用」とする。これが「モノの定位置を決める第一歩」だと思う。
「誰のモノ」(所有する・主たる使うヒト)かという時点で、「個室」か「共用の部屋」かが決まる。娘さんの洋服はご夫婦の寝室ではないし、お鍋やおたまは洗面所ではない。ごくごく、シンプルに考えていい。というか、「部屋」である「〇〇市」を決めることでモノの行先が自然と見えてくる。
3.「定位置の▢▢町」
「部屋が〇〇市」だったので、次の「モノの住所▢▢町」は「収納空間」だ。クローゼットや押入れなどの既存の収納スペースもあれば、タンスや棚などのモノをしまうための家具がそれにあたる。
まずは「既存の収納空間」を活かす。そうすれば部屋を有効活用できるし、広々としたゆとりも感じられる。そうしたいがあまり、収納するモノを使いすぎて大量のモノを詰め込むのは「死蔵品」としてしまうこともあるので注意。収納空間も部屋の頻度ではなくても掃除が必要だし、風通しをよくしたい場所でもある。
収納空間が不足する場合は、安全性や耐久性を考慮し、インテリアとしても楽しめ長く使えるような家具を迎えて。「収納が足りない」とモノを整理せず、収納するモノばかりを増やすことには要注意。ヒトのためではなく、モノの部屋になってしまいますぞ!(経験者は語る…そして「収納するモノもモノやで」)
「既存の収納空間」「お気に入りの家具」に「入るだけ」とするのが「容量制限」だと思っている。「ご町内」からはみ出るという場合は「整理時(どき)」処分を検討する。そして「ゆったり収納」といきたいところだが、「キチキチ収納」な場所もあり、私もまだまだ精進中。
4.「定位置の△△丁目」
はい、「何丁目」です。「収納空間」での位置。押入れの上段なのか、下段なのか。タンスのどの引き出しなのか、棚の何段目なのか、そんなこと。
種類、用途、使用頻度などを考慮して分ける。「グルーピング」とか呼ぶけど、モノ達を「チームにする」と考えるとわかりやすい。(まぁ大して変わらないかもしれないが、私の場合その言い方がピンとくる)
「アクセサリーチーム」「文房具チーム」、時に「行動」で分ける「梱包チーム」「遠足チーム」などなど。
「チーム」として集めたモノをしまう場所が「△△丁目」
ここまでで終わり、「ゴール」としたい今日この頃。この「チーム員」(?)達を、さらなる場所決めをするのはもういいかな。
5.「定位置の何番地」はいらない
モノを取り出すために、
- そのモノがある部屋に行く
- 収納空間(収納家具)を開ける
- モノが見渡せて、取り出せる/さらに収納するモノがあり、それを無理なく取り出せる
- 収納するモノの中から、必要なモノを取り出す
3で完結したいのだけど、細かなモノだと4までとなる。最近「収納するモノ」について「無理なく取り出せる」と但し書きが増えた。握力の衰えね、大きなモノ・重いモノは「安全」とは言えない。
そしてさらなる「収納するモノ」があったら「マトリョーシカ」だろう。ご苦労さん過ぎる。「何番地」がいらない理由。扉や引き出しを開けると「見渡せる」のが理想。
6.まとめ
さて、「誰が定位置を決めるのか」って話を最後に。
「そこに住まうヒト」なのだが、一人暮らしなら「使うもしまうも同じヒト」(つまりは自分)だ。モノ選びも収納場所も把握しやすそう。
一緒に住まうヒト(多くは家族)がいる場合、各自がモノを持ち込む。その先の「収納場所」については、個人の空間(個室やスペース)がある場合はそこで、そのヒトが決めればいいこと。「老若男女、自分のモノは自分で決めてくれ~」と思うが、小さな子供や年配の方には手助けを。場所を「自分で決めてくれ~」って思うのだから、「処分も決めてくれ~」と思う心の声。
共用のモノの場所を決めるのは、隊長なのか班長なのか、そんな存在が必要かな。共用空間での私物の取り締まり(?)や、共用のモノのチーム分けと担うことが多いけれど「ざっくり」いこう。そのうち、「みんなの習慣」「わが家ルール」になる。「ルール」というと堅苦しいが、「家族」は一番小さな「社会」じゃないかと思う。「みんなの平穏」のための「約束」と考えたら優しい気持ちでできるんじゃないかな。
「とてもざっくりとはいかないわぁ」と感じたら「モノ過多」だ。減らしていこう。まずは私物から。その後ろ姿を隊員だか班員だか(一緒に住まうヒトだけど)に見せて、やがて共用のモノへ。その頃には整理の感性も極まり、位置決めなんておちゃのこさいさい!
「ざっくり」伝えきれなかったような、まぁまぁ細かい話になりました。
(ま)
定位置の迷子になりませんように。読んでいただき、ありがとうございました。
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