「一生モノですよ~」
言われたことありませんか。
「一生モノだから」
自分を納得させたこと、ありませんか。
私はあります。
どんな時?
1 洋服
一番初めに言われたときのことを覚えています。
私、20代前半。
JUNKO SHIMADA(バブルOLご用達) カシミヤのベージュのコートでした。
プレーンなデザインで大人っぽく、
でも纏うと(まとう、という言葉がぴったり笑)スッキリ見えて
しかもとても暖かい。
ひと目で気に入りましたが、お値段が、ね。
そこへ魔法の一言「一生モノですよ」
確かに、このデザインこの品質ならば年齢を重ねても着られるだろうと
私はお財布からカードを取り出していました。
さて、その後どうなったか。
コートはご想像の通り、私の手元にはすっかりありません。
気に入って着ていたのは、3、4年だったかなせいぜい。
後は10年くらいクローゼットに眠っていました。
毎冬、衣替えの時に羽織ってみるのですが、しっくりこない加減が年々増してくる。
確かにプレーンなデザインなんだけど、どことなく肩のラインとかが今と違う。
確かにカシミヤなんだけど、艶がなくなり、くすんできているような。
「一生モノ」と言われ、私もそう思って頑張って買ったのだけど
一生着ることはできなかったな、と潔く捨ててしまいました。
洋服はなかなか一生モノにするには難しい。
せいぜい10年かなぁ。
私の中での結論です。
2 住まい
住まいはどうか。
マンションでも戸建でも、大きな大きな買いものです。
だからやっぱり「一生モノだから」と思って購入する人が多いのでは。
住まいは一生住み続ける=一生モノ になりえるかもしれない。
ただし、きちんとメンテをしてあげれば、という前提でしょうか。
我が家は戸建てですが、築35年近くになるので
定期的に手を入れています。
私はその点は疎いのですが、夫がすごく気になるみたいで。
例えば、今年は天窓の取り換えをするのですが(近年豪雨が多いので心配らしい)
足場を組む大掛かりなものになってしまうので
(きちんと足場を組んでの工事でないとハウスメーカーはしてくれない)
90万円の工費になってしまいました。高い。ですよね泣
たかが明り取りの天窓なのですが、新築時に気楽に取り付けると
35年も経った頃にこんなメンテが必要になってしまいます。
仕方ない。他にも屋根・ベランダ防水・外壁などなど計画的に手を入れることで
家は長持ちするのだから、と自分に言い聞かせております。痛い出費ですが。
まなみちゃんのマンションも大規模修繕中。工事中は大変だけどきれいになるから楽しみだね、と一昨日も話したところです。
住まいを一生モノにするには、計画的なメンテも頭に入れて、ということですね。
3 家具
家電はせいぜい10年と言われていますが、家具はどうでしょう。
きちんと作られた家具には10年の保証が付いているものがありますね。
そういった家具は作り手の自信や責任が感じられて、いい木材が使われている。安心感があります。
家具にもゆるやかな流行があるから、若いうちはあれこれインテリアを楽しむのもいいのかもしれない。
でも50代になり、先のことを考えたら、安易に今風のものに買い替えたりするより、自分とともに経年していく家具との、いい関係を保っていくことを大切にしたいと思っています。
4 ジュエリー
アクセサリーではなく、ジュエリーのこと。
貴金属や宝石ですね。
私は少ししか持っていませんが、どれも好きで長く大切にしているものばかり。
パールのネックレスとピアスは冠婚葬祭に。
ゆくゆくは娘に譲ることもできます。私が母から譲られたように。
間違いなく一生モノ、いや二生も三生も大丈夫かも。(数年ごとに糸替えが推奨されています。あ、これもメンテありきってことですね)
金には資産価値がある。ここのところの高騰や、残りの埋蔵量が50mプール1.5杯しかないとか聞くと(本当かな)、有事の金、ますます強く感じます。
買った時より資産価値が上がるって考えたらすごいこと。
人類と金の歴史は長いですものね。
、、なんだか話のスケールが大きくなってしまいました。
次の代に引き継ぐことのできるもの、いざとなったら換金できるもの。
ジュエリーや貴金属はお守りみたいな一生モノと言えるのかも。
5 まとめ
ここまででわかったこと。
一生モノにはお手入れが必要なものが多い。
でもそれも込みで、長く使い続ける愉しみがあると思う。
お手入れを面倒と思うか、そこに満足感が持てるかどうか。
自分に問いながら、一生モノと出会いたい。
一生モノの話、あちこち話が飛びながらですが考えてみたら面白かった。
次回も引き続き、書いてみたいと思います。
よかったらお付き合いくださいませ。
(ゆ)