日々、整える

50代*これからの暮らしのレシピ by.コギレイ堂

「収納するモノ」も「モノ」

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「収納するモノもモノやで」

私の口癖、書き癖。

「収納するモノ」は「モノ」として、

ノーカウントとしてはいないだろうか。

「収納するモノ」も「モノ」だから。

ハッキリとした使い道処分する時のことを考えた方がいい。

片づけようと先に「収納するモノ」を買いに走るのは絶対違う!

では、いってみよう!

 

画像:私の裁縫箱(ゆみちゃん作)、ミニ針山(母作)、糸切はさみ(祖母形見)

 

1.買う、買う!収納するモノ【若かりし日の私】

 

買ったわぁ~。

プラケースカラボ(カラーボックス)、不織布系のケースかご…もうモリモリ。

既に高校生の頃、学校帰りに洋服ダンスの中で使おうとプラケース(引き出し式)買ってた。学校の荷物とプラケースをいくつか、力持ちだったわね、10代の私。

学校帰りに制服姿でそういう売り場に出向くのも、バスに乗る姿もはたから見たらおもしろかったかもしれない。

増える一方の洋服や文房具、雑貨をキュキュキュッと収納していた片づけ大好き女子高生。その後も「いい収納するモノはないかぁ~」と片づけアンテナをはりめぐらし、探し求めていた気がする。

 

 

2.探せど、探せど、定番に会えない!収納するモノ【やっぱり若かりし日の私】

 

長らく、「シャンプーボトルジプシー」だった。

ネットなんて「大人」になってからだから。ひたすら足と通販で探していた。

いかにかわいいか、シャレてるか、詰め替えやすいか。

洗面器とおそろいだったり、陶器のかわいいモノだったり。いろいろ使ったけれど、満足度は「買った時」が最高で、あとはダダ下がり

「買った時が最高」な買物って「失敗」だから。

なかなかそこに気がつかない、それが「若さ」

シャンプーボトル以外にもいろいろ「収納するモノ」を探し求めていた。

 

 

3.収納するモノが「コーヒーの瓶かよぉ~」な話【インテリアスクールにて・三十路はじめの私】

 

ちょっと年配の先生。ご自宅のインテリアを授業で見せてくださった。

キッチンの画像の中に食品の収納が垣間見えて、「整理収納好き」としてはインテリアの他に収納方法にも興味があった。ガン見。

粉類や乾物などの収納に使われているモノに見覚えがある。タイトルに出てしまっているが、インスタントコーヒーの瓶

先生は恥ずかしそうに、「結局ね、これが一番使いやすいの」とイイワケめいたことをおっしゃった。

授業後、スクールに通いはじめて間もなくだった仲間たちと「もっとオシャレなん見せてほしいわぁ~」「なんだかガッカリ」などと話した覚えがある。

三十路、まだシャレっ気を重要視。

 

 

4.「収納するモノもモノだった!」【いよいよ気がつく三十路半ばの私】

 

なんせ「キュキュキュッと収納する」のが得意だったから。

長らく、気がつかない。「収納するモノもモノ」だってこと。

折しもテレビ番組や雑誌で100円ショップのかごや、カラボを使って家の中を片づけるのが大流行。

「これはインテリアとは呼べんなぁ」と心の声は言いつつ、おもしろかった。

そんな番組に相談者として出演したヒトと知り合い、実物を見せてもらったことがある。ゆみちゃんも一緒に。

帰り道、「ペラッペラやったなぁ」「ガッガリ…」言葉少なであった。

 

予想はしていたはずだった。

耐久性安全性も低く、見た目だけのカラフルさ。

画面や誌面にはだまされる。

カラボ、いらない。ケース、減らそう。

いよいよ開眼!「収納するモノもモノ」

 

 

5.「収納するモノもモノ」と気がついてから【ちょっと前・現在の私】

 

その後、どう考えるようになったか。

「収納するモノもモノだから、納得のモノを」だ。

もう十分すぎる「収納するモノ」を持っていたので、まずはそれらを活かそうとした。

新たに買うことには慎重になり、最後はどのように処分するのかも考えた。

「収納するモノ」として役立ち、「モノ」としても持ち続けたいかどうかも心の声で判定していた。

 

カラボや収納ケースは、「収納より整理が大切」「整理には処分がある」と気づいたことによりモノが減ると同時に「使わないモノ」になり果てた。

そして過去の「シャンプーボトル」のように自ら探し求めることにも興味がなくなった。メーカーさんの「企業努力による収納するモノ」「これでええやん」いや「こんなにシッカリしたモノをありがとう」への大変化。

 

残り続けているモノもいっぱいある。

かごや箱、自室のインテリアを「収納するモノ」でありながら、構成している。

中にしまうモノに意味を持たせるようになったことが、愛着を増したり、なくてはならないモノになったりしたかもしれない。

「安易に増やした収納するモノ」に入れられるモノは、実は「どうでもいいモノ」だったなぁと今思う。

 

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左:箱、かご収納  右:いつか「さよなら」したかご



6.50代、これからの「収納するモノ」

 

新たに増やすのは今までより、もっと慎重に。

「春整理」でキッチンを片づけていた時、ケース類を洗ったり拭いたりと手にした。

かなり年季が入ってきて、交代させなくてはいけないかなと思う。

「もうちょっと頑張れ!」な気持ちがして、拭く手に力をこめた。

 

「もう、あるモノでなんとかしたい」そう考えている。

あふれる衣類をプラケースやカラボに詰め込んだこともあったけれど、今の私は自分が身に着けるモノをそういうモノの中に収納したくはない。

ちゃんとした家具や収納空間に収めたいのだ。

 

「収納するモノ」も私が「持ちたい」と考える「必要なモノ」「好きなモノ」「思い入れのあるモノ」であってほしいんだな、きっと。

 

 

7.まとめ

「加齢とともにモノを減らす」がマイテーマだからでしょうか。

「たくさんのモノをしまうための収納するモノ」には関心がなくなりつつあります。

自分が大切だと思うモノに似合った「収納するモノ」なら欲しい。

 

たくさんのモノが必要、持ちたいという年頃もある。

でも「収納するモノもモノやで」と覚えておいてほしいと思うのでした。

 

そうそう、わが家のキッチンにも「コーヒーの瓶」があります。

ローリエや片栗粉が入っている。

先のインテリアスクールの先生と近い年代の母にも「使いやすい収納するモノ」のようです。

「これも、ありやな」今はそう思えます。

 

(ま)

 

 

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まなみ

くどいようですが「収納するモノもモノ」です。 読んでいただき、ありがとうございました。