保険、加入されていますか?
保険については、さまざまな考えがありますよね。
友達に聞いてみても
「不安だから手厚く入っているよ」という人もいれば
「我が家は保険には入らず、その分貯蓄しておくという考えだよ」という人もいます。
私は、どちらも正解だと思います。
人それぞれ、ということですね。
また、たとえ親しい間柄でも「どんな保険にいくら入っているの?」と具体的に
その内容まで聞くことは憚られます。
我が家は夫も私も心配性なので、いざという時のために保険には加入しておきたいという考えです。
しかし実際、その、いざという時に必要なお金って具体的にいくらぐらいなのでしょうか。
また、その分がしっかり貯蓄できていれば、保険に入る必要性はなくなるわけです。
でもその時の私たちには、
「だいたいこれくらいあれば」という程度にしか保障の額が決められませんでした。
両親の介護中であったこと、子どもの学費がまだかかっていたこと、などなど
不確実性の部分があり、将来の見通しがそこまで立っていなかったのです。
それまで何となく入っていた契約を、40代の最後に大幅に見直したのですが、
そう、ちょうどその頃、夫の両親が入退院を繰り返していました。
保障や医療が身近に感じられたこともあったのでしょう、安心も欲しかったのですね。
多めの保障を希望すると、どうしても保険金額は高くなります。
もくじ
1.40代後半で加入した保険はこの通りです。
・夫の定期保険 300万円*
・私の終身保険 100万円**
・夫の終身医療保険 入院1日10000円
・私の終身医療保険 入院1日10000円
・夫のがん保険
・私のがん保険
・夫のがん治療保険
・私のがん治療保険
私が49歳、夫が48歳の時に、今まで加入していた保険を解約して、
ひとつひとつ新しく加入したものです。
*を除き、全て60歳で払い込みが完了します。今、頑張って払っています。
**以外は解約返戻金なし、掛け捨てと呼ばれるものです。
加入した当時、いろいろな保険会社・いろいろなプランの中から
一番ベストかなと思われるものに、よく考えて検討し、契約しました。
2.今回解約した保険は、夫の定期保険300万円です。
正しくは、「無配当解約返戻金抑制型定期保険」という商品です。
シンプルな掛け捨ての死亡保障で、
保険期間と保険料払い込み期間が選べます。
契約者・被保険者 夫
・90歳まで払込
・保障も90歳まで
(そういえばこの保険を検討するとき、告知書を提出したところ、ひとつの項目がひっかかってしまい、保険料1000円アップで打診されました。
その時、なんとなくうむむと思ったものの、まあ仕方がないかなと考え直してその条件を呑んで加入を決めたことを思い出します、、、)
加入からしばらくした今。
次第に次の2点が気持ちの上でデメリットとして大きくなってきました。
・終身でなく定期なので、300万円の死亡保障は、90歳を越えると受け取ることができない。
・他の保険は60歳で払込み完了なのに対して、この保険だけが90歳までずっと毎月払い続けないといけない。
夫の両親も亡くなり、子どもの学費ももう必要ない、
私も年金額がほぼ確定し、受け取れる年齢が視野に入りつつある。
いろいろ考えて、
この保険はこれからの我が家には不要なものだと結論付けました。
そうなると、受取人は私ですが、契約者である夫に相談・説明し、同意してもらわねばなりません。
ここが難関でした。
3.夫に相談をする。
夫は私の意見をよく聴いてくれる人ですが、
理屈が通らないことには同意してくれません。
まず、私が思いつきで言っているのではないということを理解してもらう。笑
機会を見て、2回ほどチャレンジしましたが、あまりピンときていない様子。
1度目は、「俺の葬式代に、って入った保険やんか」と一言。
2度目は、「今やらなくてもいいのと違う?」とめんどくさそう。
くじけませんよ。
3度目は工夫しました。感情抜きに、数字で理論的に説明することにしました。
こんな感じに、です。↓↓↓
48歳7カ月の時に加入しているので、90歳までだと払い込むのは
42年と6カ月(=510カ月)間というなんとも長期の内容だということ。
毎月4707円の保険料なので、
払い込み保険料の合計を計算すると、
4707×510=2,400,570円。
90歳までに亡くなると3,000,000円。
もしこれを積立で投資で期待リターンが3%のもので運用していたら
42年と6カ月では4,700,000万円になるだろう。
逆に、
3,000,000円を目標に毎月4700円積立投資、期待リターン3%だったら、
32年後、夫が80歳の時点で目標額に達する試算になる。
(期待リターン3%は低めの見積もり。
実際は長期だともう少し高いリターンが臨めると思う)
もちろん保険商品なので、
高度障害状態になってしまった場合にも300万円の給付が受けられ、
身体障害状態になった場合や、がん・心筋梗塞・脳卒中の状態になった場合には
保険料払込みが免除されたりする。
でもこれに対しては、私たちは他にがん保険にも、
さらに医療保険にも入っているので、そちらの保障で十分だと考えられる。
もう既に6年8カ月加入しているので376,560円 払い済み。
しかしこれからさらに90歳までの35年10カ月払うとすると、
まだ2,024,010円残っている。
電卓たたきまくりました。複利計算、間違っていたらゴメンナサイ💦
「解約しようか」と夫。
すかさず、予め取り寄せておいた手続き用紙を出し、サインをしてもらいました。
心の中でガッツポーズです。
「お葬式はきちんとしてあげるからね」
「頼むよ」
なんて会話もあり、一件落着です。
4.不要な保険を解約できました。
はー。ずっと払い続けなければいけない気がかりだったことを
一つ手放すことができて、本当にスッキリしました。
年金生活になったとき、固定費はなるべく低く抑えたいという点からも
今、決断できてよかったです。
この保険料の分はきちんと積立てして備えていくつもりです。
(ゆ)