日々、整える

50代*これからの暮らしのレシピ by.コギレイ堂

着物、どうしていますか?

精神的に、一度には無理なんだけど

少しずつ整理している場所があります。

それは、4年前に亡くなった義母の和箪笥。

 

 

我が家には広さにして4畳半分くらいの納戸部屋があります。

そこに2棹の和箪笥がありました。

和箪笥とは着物専用の収納に使われている、桐の薄い引き出しがたくさんついているアレです。

令和の時代となった今、もうあまり見かけないような気がします。

 

義母が亡くなった後、しばらくして夫と

衣類や持ち物などの片付けをすすめました。

洋服や靴などは処分できましたが、着物となると、、、

それでも頑張って、浴衣や喪服、反物などの入った一棹分は徐々に処分し、

残ったのが付け下げや訪問着、帯、小物。

お茶に通っていた義母なので、数もありました。

いいものなのだろうけど、残念ながら私には全くその価値がわからない。

私の人生でこれらを着ることはないだろう。

私の娘もしかり。

形見分けできたらと、叔母や、姪にも聞いてみたけれど

着物は着ないので…という返事。あぁやはり、そうですよね。

誰かもらってくれる人はいないだろうか。

どこかに寄附とかできたら。

リメイクしている人もいらっしゃいますね。

着物の処分に関しては、いろいろ調べるほどに堂々巡りになります。

どうしたらいいかわからず、どうにもできず、しばらく放置していました。

 

そしてまた思い立ち、先日からそれらの着物の整理に手を付け始めました。

丁寧で几帳面だった義母は、着物に関しても

クリーニングに出して手入れをし、きれいなたとう紙に一枚ずつしまっていました。

そのたとう紙の紐を解くとき、洋服とは違う、特別な何かを感じてしまいます。

うまく説明できないのだけれど。

でももう処分してしまおう、と決めたので

なるべく心を平らにし、少しずつ、ゴミに出しています。

そしてその度に、心がちくちく痛むし、気持ちが少し落ち込む。

だけどこのまま置いておいても古くなり生地も傷むばかりだよ、

義母の「ゆみさん、もう処分していいよ」という声が耳元に聞こえるようで

頑張って整理しています。

 

 

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義母は最期は病気を患い、入退院を繰り返していましたので

自分の身の回りについて、いわゆる「終活」することなく逝ってしまいました。

不要なものを溜め込む人ではなかったので

持ち物は整理され、少ないほうだったと思います。

それでも、やっぱり後に残された家族は

それらと向き合い、片付けるという作業があります。

遺品となったものには、普通にモノを捨てる時とはまた違った、

哀しみのような感情が、そこにはどうしても。

しめっぽくなってしまいました。

だから私は、家族にそんな感情をあまり味わわせないよう

始末よく、だんだん小さく身の回りを整え、持ち物を減らしていきたい。

きっと義母もそう思ってくれていたんだろうけどなぁ。

遺品の整理は、私たち世代にとって

いろいろ考えさせられることでもありますね。

 

 

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さてさて。

昨日のまなみちゃんの投稿読まれましたか?

まだの方はぜひぜひ。

 

kogireido.hatenablog.com

 

私も確認しました、扇風機。

2004年製。チーン。

まなみちゃんちと同じで、まだきれいだし

全然使える、と思っていたのですが。

処分を決めました。

実は今年使わなかったので、もういいね、と。

「長く使うことに得意になっている場合ではない」

まなみちゃんのお母さまの言葉。

ほんと、それ、でした。

実は最近、同じことを、別のものに対しても思っていました。

長くなってしまいましたので、それについてはまた改めて書きますね。

 

  (ゆ)