本、読んでないなぁ。
テレビ、観なくなったなぁ。
ふと、そんなことを思いました。
どちらも、たくさんの時間を費やしていたはずなのに。
この2つに変わるモノの登場と「加齢」が理由なんじゃないか。
気がつけば、それらに関するモノも激減。
では、いってみよう!
画像:自室のテレビ、リモコンが色あせてきたよう、観ない時はカバーをするようになってしまった、テレビ離れな50代
ブログタイトル「日々、整える」なのでね、「整理収納」のこともまじえて書いてみます。
「本」についての「昔」
めっちゃ、読んでいた。
漫画、小説、エッセイ、いろいろ。
自分で買う、図書館も利用、弟達の少年漫画も勝手に拝借して読んだ。(ゆみちゃんも弟が二人、同じように読んだそう)
いくつ目かの職場で、私の影響で漫画を読み始めた先輩がいて「漫画好き」の輪が広がり「漫画ブーム」が起きた。各自の愛読書が社内便で密かに行き交った。自分が知らない作品を読めたり、そのヒトのシコウ(思考・志向・嗜好)が垣間見えたりするのは楽しかった。
好きな「作家さん」は読破したいタイプだったので、「本」はどんどん増えた。そのことを「どうしよう?」とか「整理しなくちゃ!」なんて微塵も思わない。
「モノが増えたら、収納するモノを買えばいい」と考えていたので、収納ケースもいろんなモノをどんどん買った。
本棚に並べきれない本達はケースに詰め込まれ、積み重なっていった。
「本」についての「今」
本が読めない。老眼になったからだ。
「漫画は一生置いておく、老後の楽しみ」と考えていた大バカ者。(私だけど)
小さな文字を無理して追いかけるのは「修行」に近い。
「老眼」という「加齢による身体的理由」で、モノを手放す日がくるとは想像できなかった。
一度に手放すことはできず、じわじわと売った。
先に見積もりをして集荷に来てもらうようにしたのだが、「いくらにもならんで」と配送業者のおじさんに言われた。
再びの処分(売る)の際に、同じ「おじさん」が来た。
「また、売るん?」「こないだのん、結構な金額になってんで~」なぜ私は得意気だったのだろう。
こうして私は本という本をどんどん売った。思いがけないモノに高値がついたり、値段のつかないモノもあったり。弟達のモノも許可を得て、売った。
私の「少女漫画」より、弟達の「少年漫画」の方が高額買取だった。なんか、悔しい。手間賃に頂戴したけどね。そう、「売る」は手間暇がかかった。
本が減るにつれ、収納ケースもどんどん手放した。
1冊の本の重さは大したことないが、大量にあると激重(ゲキオモ)だ。整理する作業は腰も腕も痛かった。「本」は維持管理が大変だと実感。
今、手元に残っている「本」はごくわずか。
今は少し「本」と距離がある。
それが最近読みましたの。「キャンデイ・キャンデイ」の小説を。
詳細は書かないけど、私の「漫画のはじまり」であったこの作品の小説は懐かしく、当時(小学生)の記憶がまるで昨日のように思い出された。
いろんなことを「ほら、あれあれ」とか、ヒトを「ほら、あのヒト」って言葉や名前が出にくくなっているのが嘘のよう。「リハビリか?」って感じ。
やっぱり「本はおもしろいなぁ~」と思っているところです。
「テレビ」についての「昔」
テレビっ子だった。
「家族で1台」という子供時代、父に「チャンネル権」があった。父が帰るまでの時間は「話し合い」の上、姉弟3人で曜日を分けた。
日曜以外の6日間、1人2日ずつ「チャンネル権」をもつ。なぜかセットで「ゴミ捨て当番」にもなり、観たい番組中にゴミ捨てに行かなければならない理不尽がよく分からないくらい子供だった。(当時、団地に住んでいて階段を8段ほど降りると「ダストシュート」というものがありました。子供のお手伝いとして「ゴミ捨て」が多かったのです)
テレビはやがて「1人1台」になり、見逃しても後から観られる「録画機器」が登場。チャンネルを回すことはなくなり(奪い合って取れることもない)、リモコン、ビデオ、ビデオテープと関連するモノがどんどん増えた。
この「ビデオテープ」に長い間振り回されることになるとは、登場した時には便利さばかりが新鮮だった。
「テレビ」についての「今」
「テレビ」をあまり観なくなった。
自室の録画機器(ハードディスクとやらに変わった)も壊れたのを機にないまま。
熱心に「テレビ」を観ていた頃は、好きなドラマや推しが出演する番組を録りだめた。何度も観返して「保存版」と呼んでいたくらいだ。
それもいつだったか、大量処分(捨て)。入っていた収納ケースももれなく。
「ビデオ」は完全に「懐かしいモノ」になってしまった。
自室のテレビは地デジ化の少し後に買った。
私にはうかがい知らぬ「今のテレビが観られなくなりまっせ」的な事情に「壊れてないのに」と1人憤慨していた。ケーブル回線で観られる時間が少しあって、その間はしつこく使い続けた。いよいよ、そのサービスも終わるという頃、しかたなく「新しさん」(=新しいモノ、新しいテレビ)を探しに出かけた。
「ポイントあげます!」「安くします!」日本中が「テレビ買い替えセール」だった頃、沈黙した私だったがピンクのテレビにテンションが上がる。正しくはピンクのリモコンがとっても好みだった。
「白、白、白買う」と出かけたのに「何色にしましょう?」と訊かれ「し、ピンク!」と口をついていた。私もビックリ、家族はもっとビックリ。
2011年製のピンクのテレビ。
あまり観ないけど現役。リモコンがちょっと利かず、本体を押しに出向くこともあるが、そんなの子供の頃は当たり前だったから平気。なんなら、ちょっとした「運動」よ。
もう「新しさん」を迎える気はあまりない。自室にはなくてもいいかな。
まとめ
長くなったぁ~。「本」と「テレビ」の話で。
昔の話、自分語りも「もりもり」に。
「加齢」ってそういうことよね。話が長くなる。(笑)
ただ書いていて楽しかった。振り返り?記憶の上書き保存みたいな。
「あぁ、そうだった、そうだった」と確認するような。
同年代の方には、共感いただけたらいいな。
お若い方には、「私も行く道」とあたたかい目で読んでいただけたらいいな。
(ま)
どちらも読んだり観たりすること・モノも減りました。時の流れに、モノも私も変わっていくということでしょうか。