「買う」が、やっかい - 日々、整える

「加齢とともにモノを減らす」をマイテーマに掲げていると、「買う」がむずかしくなっていく。

「収納場所はあるか」「長く、気に入って使えるか」など現実的なことから将来のことまで考える。デザイン、機能、耐久性はもちろん、コスパもね。

最終は「処分（捨てる）時はどうしたらいいのだろう」という心の声に行き着く。

そんな風なもんだから、「なかなか買わない（買えない）」という事態。

最近では「ほな、もう買わんでええわ」な気分。

それが、そうもいかない。

では、いってみよう！

＊画像：私の「ミニチュアコレクション」より、テーマ「買物」

●目次●

１．「買う」つれづれ
２．モノの交代
- ＊財布
- ＊家電
３．それでも「買いたい」
４．まとめ

１．「買う」つれづれ

何度も書いてきた、「買う」のむずかしさ。若かりし日のように、なんでもかんでも見るモノ「みんな、欲しい！」な物欲はなくなった。バブル期に「お年頃」であったため、すさまじかったと自分でも思う。

加齢と災害、さまざまな経験により「モノはそんなにいらんかも」と考える今。たくさんのモノを持ちたいと集めた時期はもう遠い。家事負担を軽くしたり、モノの維持管理に振り回されたりしないようにしたい。気力・体力・記憶力、まだまだ間に合ううちに、「自分で整えていきたい」と考えている。

２．モノの交代

傷んだり、合わなくなったり。既に持っているモノでも「交代」させることがある。近頃、この「交代」が「やっかい」だと感じる。そんなモノ別に、書いてもよろしい？

＊財布

やっと「これが欲しい！」というのを見つけた。

現物を見ずに買うこともできるのだが、「色を自分の目で確認したい」という「私がやっかい」がムクムクと。直営店は種類も多く、手入れなどの話も聴けそう。でもヒトが多い繁華街（そんな風に今は言うかな？）にあるのが、行動範囲が狭まる一方の私にはこれまた「やっかい」

私が欲しいシリーズのみを扱う郊外の百貨店、こちらに出向くかと考える。でも「現品のみ」だとか、「欲しい色がなかったら」と想うと出かける気になれず。

そもそも、こんなご時世に「私の財布」って急ぐ買物だろうか。そんなことを思っているうちに、また感染者数の増加。「私の財布、不要不急です～」心の声。

直営店に行ける日を夢見ることにする。（「いつやねーーーん！？」心の叫び声）

＊家電

「家電、買う趣味ないんだよねぇ」口癖。過去には趣味なヒト（弟達だけど）が家族に居たものだから、「なんで買わねばならんのか？」と思ってしまう。興味がないんだよねぇ。でも必要、「道具」として。自分で選ぶようになると、そこは「オタク気質」がサイワイする。調べに、調べる。

いつだったか「掃除機」を求めて家電店へ。ちょうど各メーカー、新商品が出たところだった。メモした商品はなく、ガッカリした。限度ある店の面積、新しいモノを置く。そりゃそうさ。納得したところで、「ネットで買うかな」と帰りかけるも店員さんの引き留め攻撃。「最新商品じゃなくてもいい」腰が引けたような私に、私のメモを見て「こちらが近い商品です！」と勧められる。「重そうだからイヤだ」と言うと、「使ってみて」とカーペットが敷かれたスペースで体験させられる。暇そうな時間帯だったので、あーだこーだ、次々試す。思いつく限りの「掃除機への希望」を伝えた結果、「まぁまぁ」が見つかる。ついにはメモの価格に近づけてくれて、私は落ちた。（？）

この時の経験から、家電店へ行く時は「暇そうな時間帯」「下調べのメモ」「欲しそうにしない」を心がけている。「ほんとは買いたくないんだけどねぇ」くらいがちょうどいい。

「掃除機話」が長くなった。そろそろ「使用期限」が危なげな扇風機、電池を替えてもちょいちょいおかしい電話機の「交代」が近づいている。あまり使うことがない自室のエアコンは１９９９年製、「どうよ？」と思案。家の中での温度差があまりにも激しい近頃、「交代」を検討中。はぁ～、「家電、買う趣味ないんだよねぇ」リピート。

３．それでも「買いたい」

日用品や食品のように「消えモノ」と違って、比較的長く使うモノや身の回り品などは「買う」がより慎重になっている。「加齢とともにモノを減らす」には、欲しいモノをどんどん買っている場合じゃないし、使わなくなったモノや合わなくなったモノを「いつか」「まだ」と抱え込んでもいられない。そこで序文の「ほな、もう買わんでええわ」と思ってしまう。それなのに、傷む、壊れる、合わなくなる。まだ「新しいモノが欲しい」だって、うっすら残っている。