日々、整える

50代*これからの暮らしのレシピ by.コギレイ堂

「親知らず」がない

私には「親知らず」がない。

「今は生えていない」ということではなく、「生えない」ということらしい。

知った時はちょっとした驚き。

周囲でもみんな時期に違いはあれど、悩まされている。

友人、母、大学病院で治療する場合もある。

痛がり、怖がり。ちょっと、ほっとしている。

では、いってみよう!

 

画像:「私のミニチュアコレクション」より、歯磨きセット

●目次●

 

1.お口の違和感

 

このご時世なのか、そういう「お年頃」なのか。どっちもだろうな。ここ2年くらい、「口の中の違和感」を感じる。診てもらったところで「キレイなもん!」とのこと。

 

20歳から診てもらっている歯科の先生(私よりちょっとお姉さん)とは、ゆうに30年を超えるおつきあい。「かかりつけ医」と言わずして何と呼ぶ。私の口の中を私より知っていて、最も心配してくれるヒトだろう。いつからか母も、末弟も通うようになり「家族」でお世話になっている。そうなると私のことは「娘さん」「お嬢さん」、母は「お母さん」、末弟は「ぼっちゃん」と呼ばれる。末弟の「ぼっちゃん」は笑かす。ヤツ(末弟だけど)も50歳なのに。そんなことをやはり私の紹介で通う旧友に話したら「あんたの娘さん、お嬢さんにもひくわ!そう呼ばれていいのは、うちの娘たちくらいや!」と。「はぁ~、なるほど」と思いつつ「私、結構”お嬢さん”ってまだ呼ばれるで~」と言ってさらに呆れられた。先生だって「娘さん先生」だ。(私が通いはじめた頃、「お父さん先生」がいらした)「娘さん、お嬢さん」なままの先生と患者。(私だけど)

 

呼び名がそのままであったところで、どちらも立派な「おばちゃん」になっている。いわゆる「更年期」と呼ばれる時期に「口の中の違和感」を覚えるヒトが少なくないそうだ。調べてみると、同じように、私よりひどい状態で悩んでいるヒトがいた。「娘さん先生」は「その時期の”脳の誤作動”みたいな感じかな」と言った。その後「脳の誤作動、脳の誤作動…正しくなぁれ~」と呪文のように自分に言い聞かせていると不思議なことにおさまってきた。たまたま、この状態をテレビで特集しているのに出くわし、このご時世(ほんま、よく登場する言葉よ)で最近は若い女性にも多いとか。呪文、唱えてみて。

 

 

2.「かかりつけ医」のありがたさ

 

今でもよくわからないのだが、物心ついた時から国立病院にかかっていて20歳くらいまで「小児科」に通った。大きくなると年に1度の検査だけであったが、「もういいね!」となるまで毎日薬を飲み続け、最後の5年間は月に一度片道2時間かけ母が薬をもらいに通ってくれた。今のような便利な仕組みがなかった時代。「母は強し!」だ。幼くかわいい(?)時から、前髪がとさかなお姉さんになるまで診てくれた先生。最後の診療時には「まぁまぁ、おじいちゃん」だった。

 

そんな子供時代の背景があり、学校での「集団接種」をほとんど受けていない。この度のワクチン接種に実は慎重だった。家族も心配し、「周りがうつから、うたなくていいんじゃない?」そんな方針に傾きもした。アレルギーがあることも不安だった。花粉症とかではなく「たけのこ」なのだ。ちょっと聞かないでしょ。これも10代後半だったかなぁ、大叔母の家で「たけのこご飯」をいただいて、帰り道かゆい、かゆい。その後「いい、たけのこ」(旬なモノ、掘りたてなどのいいモノ)には発症。「かゆい」はなくなり、ぐったりする。1週間から10日ほど、使いものにならない。

 

ワクチン接種を思案する中、「かかりつけ医」があってよかったと思った。疑問や不安を聴いてもらうことができたから。接種にはいろんな考え方があるだろうけど、80代(母だけど)と暮らしていることもあり「うった方がいい」とのこと。だんだん「接種する」に気持ちが変わり、結局3度うけた。副反応には苦しんだけど、自分や家族だけでは決めきれなかったことを「いつもの先生」が助言してくれたことで安心と勇気(?)をもらった気がする。

 

 

3.病院とゆるく、つながる

 

頻繁にではないが「通院」している。血液検査や心電図も定期的に受けているが、「お薬をもらいに行く」という感じ。「からだ」も50年以上使ったら、どこか不具合も変調もあるよね。「通院」は「見守ってもらう」ということかな。「こういう風になったら、すぐ来て!」と言われるのは「そんな風になるのか?」と思わなくもないが、異変が起きた時に迷うことなく向かう場所があるのは安心する。

 

亡父が「病院嫌い」なヒトで、やっと病院に行った時には「末期」だった。もっと早く、引っ張ってでも連れて行っておけばと思わない日はない。いい先生に巡り会えて、穏やかな日々もある闘病生活だった。しかし、中には信頼しがたい先生(そう呼びたくもないくらい)もいたから、自分に合った病院や医師と巡り会うことは「奇跡」に近いのではないかと思う。父のように「いきなりお世話になる」では戸惑うこともあり、ゆるく病院とつながっていたいと考えている。

 

 

4.まとめ

 

「50代のからだを整える」でした。「からだ」のことなので「病歴」っぽくなるなぁ。

序文の「親知らず」のことですが、「生えないヒト」がいるそうです。友人たちが親知らずを抜歯しはじめた頃、奥歯が痛くなり「私もか!?」と「娘先生」の元へ。その時「あれぇ~?確か、親知らずないんだよねぇ~」と過去のレントゲン写真を確認。私に見せながら「ねぇ、ここ。影も形もないから生えないのよぉ~。”新人類”ねぇ~。」と笑われた。(新人類:当時の若者のこと)

というわけで、「みんなが通る道」と言いますか、「親知らず」のお悩み問題がない「歯人生」(どんな人生やねん)を送っています。

 

(ま)

 

 

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まなみ

先日「しみる!」と感じ「娘先生」のところへ。翌日から大丈夫になり一安心。読んでいただき、ありがとうございました。