先日、母とケンカになりそうだった。
一触即発、あわや、である。
原因は「書類」のこと。
ある場所は分かっているのに、必要なモノがなかなか出てこない。
出てこないことにイライラする娘(私だけど)
イライラする娘に腹が立つ母(母だけど)
さぁ、ことの顛末は?
考えたことは?
では、いってみよう!
画像:母の家計簿。長らく家計簿ジプシーであったがこれが「定番」に。本人「捨てて」と言うが置いておく。こういう「分類」「継続」には完敗だと思っている。
1.「書類」の主たる管理者は80代の母
長年、家族の書類を管理してきた母。今もそのままという感じ。
私に管理を移したところで「すぐ捨てるんちゃう?」と思われているのかもしれない。
ふた付き収納ケースに亡父、3姉弟(私だけど、今はおばさんとおじさんだけど)の「給与明細」全部取ってありましたから。その年数も、紙とはいえその量たるやすご過ぎる。
「みんなが一生懸命働いたんだと思うとね~」と言い「見つかってしまいましたかぁ~」という風でもあった母
家族の誰かが出かける時、自分も靴を履き玄関のドアの外まで見送る。どんなに朝早くても。母は専業主婦であったけれど、家族は母に助けられて外へ飛び出していけたのだと今は思う。「みんなの給与明細」は母にとって、特別なモノだったのかもしれない。
そんなことを想いながらも「あのなぁ、これ置いといても何にもならへんで。1枚100円にでもなるならなぁ~」と身もふたもないことを言ってみる。
「そうよねぇ~、置いてても迷惑よねぇ~」「せやせや!」
懐かし話をしながら、ガンガン二人でシュレッダーにかけた。
この時から、母が管理している書類の整理がはじまった。ふた付き収納ケースがいくつも出てきて、中の書類も、ケースもなくなった。
今は私にも分かるように、時々一緒に見直しながら「管理責任者は母」のままである。
2.「分かりやすい」が違う
序文の話だが、先日必要な書類があった。その書類が見つからない。保管場所は分かっているが、なかなか出てこない。私の「モノを探す時間が大嫌い」な性分が爆発しそうになる。その私のイライラっぷりに焦り、逆ギレ気味な母。あわやという時に、発見。事なきを得た。
いや、またバトルが再開。
「分類の仕方を変えた方が、分かりやすいのではないか」
「私はこんな風にしているよ」と私の個人管理の書類セットを見せたところ、納得がいかない様子。
「この方が分かりやすい!」負けない80代(母だけど)
「整理」は分けること。「分けて、分けて、分けまくれ!」なんだけど、その「分け方」「まとめ方」はヒトにより「分かりやすい」が違うのだ。
3.「分類」が折り合わないなら「管理」も分ける
長々と「書類がなかなか見つからず、母娘ケンカになりそうだった事件」をお送りしています。
結局、その必要だった書類について今後は私が管理することに。
「ほな、もう、あんたが持っておいて!」というややキレ気味な母に「そうするわ!」で幕を閉じた。
これからの主たる書類管理者の交代か?いや、すべては受け持たない。まだまだ母にも任せる。
どちらのやり方が正しいとは言えない。たとえ母娘であろうと、違うのだから。ならば、無理をせず「管理を分ける」ことも「整理」のうちではないだろうか。
4.整理収納ノウハウ本が積み重なる理由
「片づけたい」とノウハウ本をたくさん持っている方に出会うことがある。
あれはその著者の考え方ややり方で、読んだからといってすべてに共感できるわけじゃない。片づけブログも同じく。
片づけシスターズ(私とゆみちゃんだけど)は、いつも脳のどこかで片づけることを考えている。もうちょっとおかしいヒトだと自分でも思っているので、割と早くにそのことに気がついた。
「ヒトのん教えてもらったところで、”どうよ!?”な時があるよなぁ~」と。
自分や家族、住まいの形態が違う。同年代で似たような家族構成であっても、ライフスタイルが違う。その「違い」から自分(わが家)には合わないと感じ、新たな整理収納本探しになるのだと思う。整理収納ジプシーだな。
「分ける」「まとめる」はみんな違う。そう思って読めば、「参考」にはなる。本のヒトと同じ収納ケースを買ってくるのは違う。
「やり方」よりも「心意気」を読み取って!
本ばかり増やさず、行動に移してみて!
(私もそこを伝えられたらと考えています)
5.まとめ
「50代の整理収納」ではありますが「80代」のことでもあったような。50代、「70代や80代の整理収納」も考えねばなりません。私が言うのもなんですが、どうぞ穏やかに。
家族といえど、互いの「分類」がピッタリくるわけではないと気づかされました。
「誰かの分かりやすいは自分には分かりにくい」ということもある。
ほんと、分類は難しい。整理収納の道は険しい。
(ま)
難しいけど、気負わず分けよう、まとめよう!読んでいただき、ありがとうございました。