「整理収納」に気がいってしまいがち。
「整頓」もあるから。
職場や学校で貼ってあるのは「整理整頓」
家の中でも大切なこと。
貼ってみる?
では、いってみよう!
画像:食器棚の上部を処分した後、引き出しの一つがカップ用に。
1.学校で学べるのは「整理整頓」
「片づけは学校で教わることじゃない」と考えています。
「片づけ」には「元に戻すこと」「整理」「収納」「整頓」が含まれていて、すべてを網羅して学べるわけじゃないから。
ただ「決められた場所に戻すこと」と「その場所をキレイに保つこと」(整頓)は身につくかもしれない。片づけの「基本のキ」みたいなことは覚えられる。
自分の机やロッカー、みんなで使うモノの場所は定まっているから「元に戻す」「空間を整える」という「整理整頓」を促されるのかな。
2.「整頓」から「整理収納」を覚える
「整頓」をしていて「なんだか多いなぁ、しまいにくいなぁ」と感じたら、量はもちろん使用頻度や大きさ・重さといったことが気にかかるようになる。
すると「分類」がはじまる。これが「整理」のはじまり。
「要・不要」が肝なんだけど、これがなかなか慣れないうちは判断しづらい。そんな場合は「同じ種類」とか「行動」「ヒト」「場所」など別にとにかく分ける。「分けて、分けて、分けまくれ!」だ。その分けたモノの量や数を把握できたら、その中で「要・不要」は決めやすくなる。そして「要」つまりは「いる」「持ちたい」「使いたい」としたモノをさらに分けていく。
「整理」は「収納する直前」まで続く。「整理収納」のとおり、「整理が先」だから。
そして「収納」に。「同じ場面で必要なモノは一緒に取り出せるように」とか、「重いモノは下」とか、「よく使うから手前」とか「使用頻度」「安全性」を考えてそれらが必要な場所に収めていく。(「とか」の嵐)
分類してまとめたモノを「収納するモノ」に入れた方が収まりやすく、出しやすい場合は収納する場所・使うヒトに適した「収納するモノ」を選ぶ。「収納するモノ」から選ぶのはちょっと違うから、お間違いなくね。
「整頓」は「整理収納の気づき」かもしれない。「深い整理」と「広がる収納」(種類が増える&場所が広がる)はやはり職場や学校で身につくものではなさそう。子供たちは家庭で覚えられたらいいね。たまに親は苦手でも「おうちオタクな片づけヘンタイ」(私だけど)な子供もいると思う。
早くその才能(?)を開花させてあげて!片づけの主導権、渡してあげて!
3.「整頓」は「ながら」でいい
一番気負わなくていいのが「整頓」じゃないかと思います。
整理して、収納場所も決まり、元に戻された状態を整えるだけなのだから。「頑張らなくてもいい」はなんと気楽なこと。
キッチンでお湯を沸かすのを待っている間、キッチンツールの引き出しを開ける。
もうケース(収納するモノ)も少なく、おたまやフライ返しといったモノが並んでいるだけの収納。引き出しの開閉の度にあっちへこっちへと動くのが嫌で食器棚と同じ「滑り止めシート」を敷いている。それでも動くし、戻す時に適当にしまう場合もあり「元の場所にはあるが見た目に乱雑」な状態を「お湯が沸くまで時間」に整頓する。キッチンツールを整列させたり、ケースに収まらず飛び出た小さいモノを「元の場所」(ケースの中)に戻すだけ。鼻歌まじりの楽々動作。
すきま時間の活用かな。何かを「しながら整頓」「ついでに整頓」が多い私です。
4.「整頓」は「モノの維持管理」につながる
モノの維持管理として「手入れ」「交換」「処分」があります。
「汚れていたらキレイにしよう」
「傷んでいたら交換しよう」
「傷んでいる(壊れている)、もういらないから処分しよう」
「整頓」でモノに触れる、注目してみることで、自然に「整理」が促されたり「収納」を見直したりできる。モノをキレイにする「手入れ」は「掃除」の一環かも。
「整頓」は気負わずにできる割には効果の大きい「片づけ」だと思います。
5.「整頓」は「インテリア」に発展する
「整頓」は「美」です。「整頓美」ってあると思います。
引き出しや棚、整頓は扉の中などの「見えない場所」を整えることが多い。「見えない場所」がキレイになっていたら、「見えている場所」はもっと整頓したいと思うのが「人情」(言葉が適切か?)ってもんじゃあないでしょうか。
「整理収納」を置き去りに「整頓」はできないし、「インテリア」にも進めない。
「整頓」は比較的動作や心意気(「やるぞ!」の気持ち)が小さいと思えるのに、ここまで書いてみるとなんと壮大なことなのでしょう。
「インテリア」って流行のモノばかりで揃えることではないと考えています。ファッションほどのスピード感はないけれど、インテリアにも流行がある。それを追いかけるより、自分の好みやライフスタイルに合ったモノに囲まれて暮らす方が楽しいはず。流行のモノは比較的扱いやすい小物や布製品で楽しむくらいがちょうどいいかと。
四季折々の行事、季節の草花も立派な「インテリア」になる。
スッキリ整頓された空間こそ、それだけで「インテリア」
6.まとめ
「整理収納」についてはワイワイ言われるけれど、「整頓」はあまり言われない気がします。「整理整頓」静かに貼られているだけで。で、書いてみました。
「整理収納、もうし尽くしたのでは?」と思うのに、「整頓」をしていると「あら、これ、どう?」「こっちにあった方がいいのでは?」「いる?」と心の声がしてくることがあります。「しながら整頓」「ついでに整頓」なので、「あぁ、キレイになった」と小さな満足感で終わることもあるけれど。
整頓時における、時々する心の声、なかなか侮れない。「整頓」も忘れないで。
(ま)
「整頓」を書いていたら、「整理収納」「インテリア」もからんできて「ジュゲム、ジュゲム…」みたいな文になってしまった気がします。読んでいただき、ありがとうございました。
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