「加齢とともにモノを減らす」マイテーマなのに、相反することをしているなぁと時々思う。
「何かを作りたい」の気持ち。いいのか?
したいこと・好きなことを我慢してまでモノを減らす必要はないだろう。
いつもの黒い心の声はどこかへいって、甘やかしの白い心の声。
いいのか?
では、いってみよう!
*画像:作ったモノ、小物入れ
1.作りたい気持ち
母が編めるヒト、縫えるヒト。
手芸にゲームにとインドア派なおばあさんなのでコロナ禍でも、毎日規則正しく生活中。そんな姿を見ていると、いつからか私も「作りたい」がムクムク。
2.「材料もモノやで」って話
少ない半端糸も、ハギレも「立派な材料」と考えるヒト(母だけど)により、その在庫いやストックいやスタンバイ品(どれが近いだろうか?)がかなりの量。
ふた付き収納ケース、どんどん増やしたお母さま。「あなた、これ、どうしますか?」わが家も片づけ母娘バトルの歴史は長く、激しく続きました。(現在は終了)
もはや一人では使い切れないだろう。母も認めた頃から「整理」がはじまりました。
「昔はよく作ったんだけど…」と編み針や毛糸、布を「手芸卒業」という方から譲り受けることがあるのだけれど、ただケースに入れられるだけ。「材料」といえ、自分で選ぶから楽しい。他人様のモノが活躍することもたまにはあるけれど、その「たまに」のために持ち続けていてはただただ増えていくだけ。譲り受けることを遠慮するようになりました。えらいぞ!>母
今回は「材料」のことだけれど、他のモノにも言えるかと。自分が「いらない」と判断したモノを他の誰かが使ってくれたらと考える気持ちはよく分かる。
「もったいない」は日本のすばらしい心意気だとも思うけれど、時に考えものだとも。手芸の材料のような使用期限のないモノ(ほんとはある、劣化する)は、整理しづらいモノの一つでした。
3.材料を減らすには作ろう!
私も参加することにしました。「材料を使い切るヒト」増員です。
はじめた当時、心身の不調により人生の休息タイムでありました。母の作るモノは「作品」と呼べて、「商品」としても旅立っていました。「私も!」と思ったところでプロでもある母に鼻で笑われ、「同じモノを100個作ってみなさいよ!」と。
娘が負けず嫌いであることをお忘れか?作りましたがな、100個。母が残した半端糸でブローチを。100個完成した頃には、私は復活していました。
「何かを作る」時間は無心で、完成した時には「達成感」がある。小さなモノでもこの経験を積み重ねたことがよかったのではないかと思っています。
その後、私はチマチマと「作るヒト」になりました。作品の出来がとても母には及ばないので小物やカバンなど母とは違う路線のモノを作っています。職人気質なヒト(母だけど)と何かを組み合わせるとか材料を見て完成品をイメージできるデザイナー気質な私はまぁまぁいいコンビだと思っています。
材料は減ったのか?減りましたが、新たに購入することもあって増えたり減ったり。今は自分たちで使い切りたい「納得の材料」を持つようにしています。
4.「材料」から「モノ」へ
「材料」から「モノ」になったら、旅立たせたり使ったり。旧友の年賀状に「編み物してる~」とあったので、ハンドウォーマーを送ってみました。「おかんアートやけど、よかったら使って~」とメモを添えて。
「ありがとー!いきなり使ってる~」と彼女の手の画像が届きました。今パソコンで作業をしている私の手にもはめられています。
「材料」でいる間はどうなるかわからないモノであったけれど、「モノ」になったら活きる。失敗作もあるけれど、それもまた「経験」として「良し」だろう。
「材料からモノになる時間」これを楽しみ、短めにするように心がけて「作りたい」をあきらめないでいたい。
5.まとめ
私はただモノが少ない暮らしがしたいわけではないのだと思う。
「趣味があるとモノが増える」とよく見聴きするけれど、「そうやぁ、それの何が悪いねん」と黒い心の声。わざわざモノが少なくてすむことを探して趣味にする必要はないし、そもそもそんなの本当に趣味って言えるのかって話で、だから趣味を持たないっていうのも味気ない。
ただはた迷惑な量を持ったり、そこに住まう他のヒトが不快になったりはいかがなものか。自己管理、自己完結できる範囲かな。
「加齢とともにモノを減らす」
そう考えて整理・処分をし続けてはいるけれど、新しいモノも買いたいし何かを作りたい。作ったモノがその過程も使うことも楽しめればなんと素敵なことか。「加齢とともにモノを減らす」のに「趣味も楽しみながら」を加えようかな。
「モノを減らす」相反する気持ちが悩ましいけれど、楽しく暮らすためのモノはその時の自分に任せようと思う。
「作りたいうちは持っておけ!できるうちは楽しめ!」
(ま)
モノを減らすために趣味をガマンするのは違うなぁと思っています。どうですか?読んでいただき、ありがとうございました。