日々、整える

50代*これからの暮らしのレシピ by.コギレイ堂

「片づけて」は言わないようにしている

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自分が「片づけ魔」だからといってヒトには強要しない。

他人様はもちろんだけれど、家族にも。

「片づけた先にはいいことがあるよ~」とはコンコンとうるさいくらい話すことはあるけれど。(書くこともある、このブログだけど)

「片づけて」は言わないけれど「元に戻して」は言う。

それは「責任」「段取り」「思いやり」だから。

では、いってみよう!

 

 

1.「片づけて」が通じない

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ヒトの部屋で遊んでくつろぐ、小さいヒト

 

近居な末弟に娘が誕生。つまりは姪で、この子が父親似であったため、私と激似。喃語はあまりなく、すぐに「文」で話しだしたところも。

パパでもママでもばぁばでもないもう一人の大人。たまに会うくらいなら甘やかすだけでもいいけれど、距離の近さ、その他もろもろ、密着した暮らし。わが家にも彼女のモノがいろいろ、初孫に張り切るヒト(母だけど)によって増えていった。

 

「遊んだ後にはもれなく片づけがついてくる」

教えようというより、彼女の習慣になればいいなぁと考えた。衣食住の住に著しく興味が偏った「おば」に手伝えることはそれくらいかと。

ある日「片づけよう!」にキョトンとされた。通じない。こちらがハッとする。

「元にもどそうか」と言い方を変えてみたところ、「あぁ、そういうことね」という風ですぐに動きはじめた。まだ収納するモノにポイっと入れるだけの「放り込み収納」だった頃。(分類はできない時期)

 

「片づけなさい!」とキーキー怒るより、「元にもどそうね」は優しい感じがする。けれども、「元」をちゃんと決めておかなければならないことをお忘れなく。

ある日、わが家で遊んで帰る姪が促されることもなく片づける姿を見た末弟(姪にはパパ)が「うちでもやってほしいわぁ~」とつぶやいた。「うちはなぁ、モノのばしょがさだまってないねん~」姪の回答。幼稚園では「お片づけナンバー1です!」と先生がおっしゃったと義妹の報告も懐かしい思い出。

 

子供だけではないね。大人も「片づけて」と言われたところで「どこにやねん?」と心の声を出しているかもしれない。システムというか仕組み、ルール、そして心意気が必要。

 

*画像:過去画像につき小さく荒くてすいません、懐かしくて載せてみました、今はJKの姪が幼稚園に入る前くらい。私の部屋で人形遊びにはハンカチを出してきてお布団に。クチャクチャではありますが、いつも使ったモノは自分で元に戻していました。

 

 

2.片づける「責任」

 

たいそうかもしれないけれど、小さな「責任」だと考えています。

「自分で使ったモノは自分で戻す」大人も子供も、みんな。

小さな子供や年長者は手伝ってあげればいい。各自ができる範囲で。そうすれば自分の身の回り、つまりは部屋・家はもちろん学校・職場など公共の場所も心地よくなる。

出しっぱなし、やりっぱなし…いただけないと思うのです。

 

 

3.片づける「段取り」

 

「次への準備」だとも考えています。

何かをする前に片づけてからというのでは既に出遅れている。突発的なことにも対応が遅れる。そんなことにイライラしたり、他人様に迷惑をかける50代はあかんやろうとも思う。うっかりも増えて、判断が遅くなってきている年代としては

「明日の私」を自ら手助けしなければ!

気持ち良くスタートしたい!

そんな感じ。まぁ段取りばかり気にしていては疲れたり、無駄になったりすることも学習済み。「ほどほどに段取り良く」を心がけています。

 

 

4.片づける「思いやり」

 

遠方に住む甥(園児だったと思う)がわが家に泊まっていた時のこと。歯磨きをした後、「毛糸たわし」(アクリル毛糸で編んだモノ、掃除にはこれを長らく愛用)で洗面台をゴシゴシ。すぐに手が届く位置に置いてあるのだけれど、この光景に出くわした私はちょっとビックリ。*トップ画像:洗面台風景

 

「えらいなぁ~」と声をかけると「まぁちゃん(私のこと)がよろこぶからねぇ」と言った。私が喜ぶ?わが家の家事を担っているのが私だと理解している様子。

幼い甥は私を手伝って喜ばせたかったのかと微笑ましい気持ちも、幼い子供の気遣いをいいのだろうかとも思ったりのややこしや。いや、待てよ、私だけに向けられたことではないのではないか。ここは「おばバカ満開」で「ありがとー!まぁちゃんだけちゃうで~。次に使うヒトへの思いやりやなぁ~」甥の髪をくちゃくちゃにしながらほめまくっておいた。

 

小さな片づけが「思いやり」につながる。幼い甥に気づかされた出来事でした。もう今は中学生になり覚えているかどうか。私は忘れないでいます。

 

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葉っぱ:お風呂用、編み目の荒いモノ:台所用、小さい四角:洗面台用

5.まとめ

 

姪に、甥にと身内エピソードが続きました。

片づけや整理収納のことを話したり、書いたりする時に伝えるにはどうしてもわが家や身内のことが多くなりがち。仕事上、他人様のお住まいにも関わらせていただきますが、それは話すも書くもここでは遠慮したいところ。「生活者」として書きたいなぁと考えているのです。(…脱線の「こう書いてみたい」話)

加齢とともにエピソードは増えていくので、読んでいただく方には暑苦しいかもしれず。すみません。

 

私自身、片づけのノウハウを知りたいと考えていた時期もあるけれど、わが家には合わなかったり共感できなかったりすることがありました。だから読んでいただく方には「ふ~ん、そうなのねぇ」くらいで、ノウハウとは違った心意気が少しでも伝わればなぁと思っています。

 

家の中にも「個」「共」の空間がある。

「片づけて」は「元に戻して」と言い換えて、「元の場所」をしっかり構築する。自分や家族を客観的に観察したり、時に話し合ったりして「安定の元の場所」を作ってほしいと思います。

 

(ま)

 

 

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まなみ

クドクド星人になってはしないだろうか…。読んでいただき、ありがとうございました。