細かい字はもうずいぶん前から読めない。
ここだけの話、iPhoneの文字サイズだって、「大」にしてる。
56歳の私の現実的なお話を。
1 老眼鏡と10倍鏡
こどもの頃から視力はすこぶる良くて、ずっと2・0だった。
若い頃はメガネに憧れていて
伊達メガネをして街を歩いたこともあったくらいなので
老眼鏡であろうと何であろうと、眼鏡ができることがちょっぴり嬉しかった。
そんなわけで私は、本を読む時、字を書く時、外食でメニューを広げる時などなど
40代半ばにはもうすっかり老眼鏡と仲良しでした。
一日のうちに何度もつけたり外したり。
かっこいい言い方をすれば、リーディンググラス。
しかし、これには落とし穴が。
老眼鏡をかけているときはいいのですが
かけていないときが一日では大半なわけです。
つまり、年齢を重ねれば誰もが直面する変化
それを見て見ぬふりするには、
老眼は、実に都合がよかったわけですね。
顔にはシワも刻まれているし、シミも多数ありますが
何せ、細かいところが見えないので、シミも毛穴も初めから存在していないかのような錯覚。
さらに、肌の油気がなくなったからか、吹き出物もできなくなったので
「なんだか最近肌の調子いいやん」とさえ、感じていた。
それがなんともお気楽な、都合のいい勘違いだと気付いたのは、
10倍拡大鏡を手にしてから。
素顔でそれを覗き込んだならば。
もう、衝撃ですね。
これはいけない。
現実をきちんと見なくては、としみじみ。
メイクしているときは、眼鏡をしないので
細かいところが見づらいまま、
今までの勘を頼りに手を動かしていたのですね。
それはすなわち、ファンデーションがムラになっていても
いろんなものがはみ出ていても(笑) 気付かなかったのだろうと。
見えていないのだもの、都合の悪いアレコレはなかったものになっていた。
家族や友人に「大変お見苦しいものをお見せしました」と謝りたいくらい。
最近はもうすっかり10倍ズームの世界にも慣れて、
しかと現実を受け止められるようになりました。
「50代を迎えたら、一家に一台10倍鏡」
これ、広めていきたいと思います。
2 顔まわりを新しく
さて、コロナ禍となってからは、マスクもつけているし
ほぼ日焼け止めと下地くらいしか塗っていなかったのですが
コロナも少し落ち着いた最近は、きちんとファンデーションをつけて
電車に乗ってお出かけすることも増えてきました。
美容院の帰りに、久しぶりにお化粧品を買って、気分も上がった。
リピートしているマダム用のもの。
だって、もう年齢的に十分マダムですもの。ふふん。
ついでに、資生堂で、長く使っていた小物も新調しました。
あたらしいものは、気持ちがいいです。
あと、ピアスの話。
普段の自分が、いつもいい気分でいられるように
顔まわりに小さな光を。
針やホルダーに、医療器具と同じ金属が使われていて
アレルギーにも安心。
長時間つけるものは肌に優しいものを選びたいお年頃です。
3 今を受け入れ、前進しよう
歳とともにいろいろありますが、留まらず、日々アップデートを。
定番の良さはもちろんあるけれど
今の自分に合うものを見つけるのは
それはそれですごくワクワクして楽しいものです。
ちょっとどんくさくなった自分も受け入れて、
ゆっくり前進しましょうね。
(ゆ)