「人生後半 はじめまして」というコラムを毎週楽しみに読んでいます。
少し前に読んだものですが、60歳を迎えるにあたり、
役所に年金のことについて相談に行かれた時の出来事が書かれていました。
岸本さんには未加入期間が49カ月あり、60歳から国民年金に任意加入することで
受け取り金額を満額にすることができる、そんなお話でした。
まだまだ先と思いつつ、友達との会話の中にも年金について話すことが増えてきました。そろそろそんなお年頃、、
1 未加入期間について知る
岸本さんのコラム、まるで私ではないか、と引き込まれるかのように読みました。
なぜなら、私も32カ月間の未加入期間があるのです。
そもそも、20歳になった8月は、まだ短期大学の学生でしたので
就職するまでの8カ月間は未加入でした。
新卒で企業に入社して初めて厚生年金に加入、その後転職し、派遣だったり契約社員だったり、といろいろな職場での勤務経験があり、
その合間合間の、のべ24カ月分についても未加入のままでした。恥ずかしながら、無職の期間に小まめに国民年金に加入するという考えがまだ当時の私になかったのです。
合計32カ月分が未加入のままでした。
2 どうしたらいい?
これは未納なの?それは大変や、え?
未加入と未納とどう違うの?
私もいつだったか疑問に感じて、年金事務所に問い合わせしたことがありました。
確認できたことは、
私が学生だった頃、今と違って義務ではなく任意加入だったこと。
よって、1961年4月~1991年3月に20歳以上の学生だった人はその間 年金に加入していない人が少なくないこと。
社会人になってからの分も含め、未加入分については、60歳から国民年金に任意加入して納付することができること。
支払う保険料は、今現在の保険料で支払うこと。
付加年金も付けられること。
国民年金の保険料は毎年少しずつ上がっていますが
令和3年度だと16,610円/月
この金額に未加入期間の月数を掛けたものを60歳から納めると
受け取る年金が満額になる、ということです。
ある程度前納することでいわゆる割引もあるので
いろいろ試算してみることが必要ですね。
3 追納すべきか
私の場合、これで計算すると16,610×32カ月分=531,520円の追納。
さて、これを納めることで、私の年金は一体いくら増えるのだろうか。
国民年金は満額納めると令和3年度の場合780,900円/年 受給だそうです。
この額と、今予定されている自分の老齢基礎年金額との差額を計算して
どの時点で回収できるか、損益分岐点は何歳なのか、
さらに試算して、十分検討してみる価値はあるのかな、と思っています。
ちなみに、コラムを読むと岸本葉子さんは追納されるようです。
私も今の時点では追納して付加年金もつけるつもりですが、
そもそも65歳から受け取るべきかどうか、そこもまだ悩み中でもあります。
繰り下げ受給、というやつです。
実際は9割の人が、繰り下げも繰り上げもせずに65歳ジャストから受給されているそうですが、
一ヶ月繰り下げるごとに0.7%増額される、最大の70歳まで繰り下げたら42%の増額、このくらいの額になりますよ~というのは昨年くらいからかな、年金定期便にも載るようになりました。
それこそ年金は終身保険なので、長生きすればするほどお得だ、ということに他なりませんね。損得のモンダイじゃないかもだけど。
4 まとめ
年金については、若い頃は意識も低く、年金なんてまだまだ先のこと、今のほうが大事!とか思っていたのも事実でした。
けれど50歳を過ぎたくらいから、その仕組みに対する有難さよ、みたいな感情も生まれてきました。
は~私も年金のことあれこれ考える年齢になったのね、ということです。
少子高齢化が進むことはわかっているので、そもそも年金なんて崩壊しているなどと言われることもあるけれど、
この歳になって、GPIFの運用もなかなか順調だということもわかってきました。
しかしながら若い世代には、将来負担がますます増えて、世代間格差があることも否めません。
年金は積み立てではなく、長生きリスクに対する保険であって、生涯にわたる安心のためには必要な制度だということを、皆で理解しておかないといけないのかもしれません。
私も、20代の娘にはつねづね、知らぬ間にお給料から引かれていると思うかもしれないけど、頑張って払い続けてね、きっと将来有難いと思う時が来るから、と伝えてあります。
(ゆ)