日々、整える

50代*これからの暮らしのレシピ by.コギレイ堂

2021春整理*防災のこと

「万全」はできないなぁと思う。計り知れないから。

ただ自分の家の中で思いつく限りのできることはしたい。

「踏んばる」「時間稼ぎ」、そして「在宅避難」を考えている。

過去の経験を元に現在のいろいろ。

点検をして、再考する「春整理」

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本来はガーデンバッグ、そのためシッカリ&箱状。簡易トイレやブルーシート、黒いゴミ袋を収納

 

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まなみ

春整理をしながら、「わが家の防災」を見直してみませんか?

 

1.防災意識の変化

「家の中の防災」と考えた時、「家具を固定する」とか「数日分の食料を確保する」等しか思い当たらなかった。阪神大震災から「関西では地震は起きない説」は崩れさり、あの日から「災害」「備える」意識が確かに変わりました。

 

マンションに「自主防災委員会」がある。「共助」というのかな。その段階にみんなの意識が高まった頃、自治会の傘下の組織として作られた。訓練があったり、必要なモノを備えたり。「避難済」という玄関ドアに貼るマグネットシートが各戸に配布されたのですが、ライフラインが不安定な中で「在宅避難」になるだろうと思われるので「無事です、とかの方がいいんじゃない?」と知り合いの防災委員さんに何気に言ったところ、間もなく「無事です」が配布された。「どうなの!?」と思ったけれど、2パターン、悪くない。

 

2.どういう状態に備えるか「在宅避難」

災害についての勉強会も開催されたことがある。こういうの、参加します。自分の知識の乏しさを補えて、身がひきしまる思いがするから。その時に「避難所へ行く」ということについての質問が出て、年長の女性(参加者)が「いいですか?」と運営側を遮って話されたことが印象深く、その方の言葉を指標というか心に留めて「備える」を考えるようになりました。

 

「私たちの住むこのマンションで、避難所に行くという可能性は少ないと思います。私たちは自宅で踏んばらなければいけない。停電して、水もとまり(停電すると断水になる)、ガスも出ないかもしれない。それでも自宅にとどまりながら、なんとか復旧まで持ちこたえる。その方法を考えて、備える必要があるのです。」

 

こういう趣旨だった。私の「腹が決まった」(おかしな表現ですけど)瞬間でした。足の悪い母と避難所へリュックを背負って行く、とても無理そうだと考えていました。母自身も「私は行かない」と言う。「行けないもの」とも。ハザードマップを観ると、一本の道を挟んだ向こう側は着色がある、避難所へ向かう道中にも。わが家のあるマンションは無色。このことがより「在宅避難」を想像できたのです。後に先の発言をなさった方が、避難所運営に関わるようなボランティア活動をなさっていると知りました。

 

大阪北部地震の際、ライフラインは無事でした。しかし道の向こう側では電気やガスが数日間止まっていました。ほんの少しの距離なのに。防災委員会は安否・被害状況確認、救助、その後の片づけの手伝い等心強いものでした。

 

3.災害だけじゃない「自宅に留まる備え」

以前は「食料は3日分くらい」と言われていたように思います。先の勉強会で「1週間、できれば2週間分」防災の専門家。「できれば2週間」は「頑張って」という意味を含むような言い回し。「難しいかもしれないけれど」ということなのだろうかとその時想像しました。

 

事件が起こり、外出を控えるようにということがありました。犯人が逃亡していて、ヘリコプターがブンブン飛んで。部活に出かけた姪っ子は保護者の迎え要請が出て、帰宅した。災害だけでなく、こういう事態もあるのだと思い知らされました。

 

先の専門家の「できれば2週間」という時間設定は目安になりました。しかし今の状況下で、その目安も再考中です。

 

4.家の中の備え*私が大きな対策の後にしたこと

在宅避難を考えた時、「モノの備蓄」だけでなく「家の中の備え」もあります。家具が、モノが凶器になるかもしれない。「モノ」を減らせば「家具」も減らせる。「モノ減らし」に努めてきました。目につくこと、すぐ考えつくことをした後は細々したことも気になるようになりました。対策に使ったモノ別に書いてみます。

 

・滑り止めシート

食器棚やキッチンでは既に使用。小型の家具(チェスト等)の上に敷物と小物を置いているというお宅も多いかと。わが家もですが、地震の際に布ごと滑り落ちたことから敷物の下にマット用の滑り止めシートを敷いています。小物自体の下に敷いている場合もあります。

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家具と敷物の間に滑り止めシート

・防振粘着マット

青くて小さいの、よく見かけます。透明も出ましたね。テレビやPCディスプレイにピッタリ・ねっちょりくっついています。大阪北部地震の際にこれらが「踏んばっている光景」を目にし、装着しておいてよかったと思いました。ルーターや電話機等小型家電には想像が及ばず、吹っ飛んだり家具の間に落ちたりしていて、片づけながら装着しました。数種類、常備しています。

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透明も!100円ショップにもありますね!

 

・飛散防止フィルム

わが家、マンションの角部屋です。共用廊下やバルコニー側でない、外壁に面したわずかばかりの庇があるだけの2つの窓は台風の際に怖い。1つは内窓を設置済みでしたが、1つは家具の配置都合でなし。「大阪は台風があまり来ない説」も見事に崩れさった2018年、延び延びになっていた飛散防止フィルム貼りをしました。

 

プラ板

「小さな額もガラスやん」と気づく。子供の頃遊んだ「プラ板」を思い出し購入、ガラス板と替えました。好きな大きさにハサミで切れてお手軽な対策です。ささやかかもしれないけれど、「小さなことからコツコツと」の気持ちで。

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元・幼稚園バッグ額、これもプラ板にしました!

 

 

5.【まとめ】2021春整理*防災のこと

「住まいの安全」は「防災」にも大きく関わります。

私は防災の専門家ではないし、家族や家を災害でなくすという経験もありません。語るのは難しいなぁと思いながらも、住まいを造る・整える者として、生活者として書いてみました。

 

大阪北部地震の際、わが家は低層階なのでさほど被害はありませんでした。同じ階の方々と安否を確認しあい、ガスの安全が確認され停止したマイコンメーターをみんなで開けました。そんな頃、上階では負傷したり閉じ込められたりした方がいました。ピアノが倒れたり、倒れた家庭用消火器が噴射して廊下で寝ているという方もいたと知るのは数日後のこと。同じ建物内でも被害の差があります。

 

防災は多方面で備えなければいけない。「万全」はとても難しいことかもしれない。ささやかな対策でも「踏んばる」「時間稼ぎ」になるのだから、考えよう、備えよう、そして万全に近づけよう!

そんなことを思う、もうすぐ春です。

 

(ま)

 

長くなりました。読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

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