「加齢するにつれ、暮らしを小さくしていきたい」
そんなことを考えています。
住まいの維持管理の負担を減らしたい。
掃除、片づけに振り回されることがないように。
「そのかわり…」ということも何となく見えてきた50代。
暮らしを小さくすることは、さみしいことではないよ!
1.住まいの維持管理の負担を減らす
「住まいの維持管理の負担を減らしたい」序文にも。暮らしを小さくしたいと考える一番の理由。モノを片づける作業には気力・体力が必要。「高齢者」と呼ばれるようになってからできるだろうか、自信がない。だから「50代で目途をつけたい」と考えています。
存在すら忘れているモノと本当に必要なモノが混ざってしまって、本人にすら分からないという住環境ではオチオチ年をとれない。
「適正量は自分の頭で覚えてられる量」が所有限度量。
1-1.「掃除」について
「掃除」も住まいの維持管理の一つ。「掃除」と「片づけ」を一緒にするから、ややこしいし疲れる。
モノの位置が定まり、部屋に「直置き」「ちょい置き」「とりあえず置き」がなければ掃除はしやすい。
「掃除は掃除だけ」そうしたら、自分だけでなく、誰かに手伝ってももらいやすくもなる。「掃除がしやすい住まい」となれば、日々の「ちょこっと」で乗り切れる気がする。大掃除よ、さようなら。
1-2.季節用品の入れ替え、大掃除について
大きな片づけ(「捨て大会」みたいなの)、大掃除、これはもう「できることならしたくない」と考えています。季節用品の入れ替えも年々面倒に思えてきました。
「もっと簡単にできないかなぁ」と収納場所を見直すことで整理(モノ減らし)も進みます。「年末の大掃除」という習慣も数年前に止めてしまい、気候のいい時に頑張ることにしました。
これからは「小さな片づけ、小掃除」でいきたい!
2.5人→2人暮らし、部屋数を減らす【ライフステージの変化】
2-1.きっかけ
細切れの間取りを大きく変えたのは父が亡くなった直後。父の闘病中に車椅子がマンションの小さな玄関では置きづらかったり、2人なのに個室が5部屋では使いづらさを感じるようになったり。
「お母さんには間に合わせよう!」父の葬儀・様々な手続きを終えた上弟が帰る際に私に残した言葉です。
2-2.施主でプランナーは私自身
上弟の部屋は私の部屋として吸収合併(?)し、末弟の部屋は玄関ホールとしました。5LDKから3LDKです。
「家を小さくする」ために「転居」ということも考えられますが、住み慣れた家は周囲の環境・ご近所さんも離れがたい。そこで家の半分を躯体までにし新たに造り直す、リフォームにはとどまらない「ハーフリノベーション」をすることにしました。
2-3.少しのゆとりが生み出す快適さ
お風呂と洗面所、トイレも以前より少しずつ広くしました。こういう場所は少しの面積でも、格段に過ごしやすくなりました。手すりを設置、ドアは引き戸を多用。その引き戸はさらに握りやすいバーハンドルに。膝が悪く「よちよち」という感じで歩く母にはトイレまで「ちょうどいい」位置にあるようです。このバーハンドルは姪や甥達が幼い頃、自分で開け閉めすることができもう一つの「よちよち」でもありました。(この引き戸は弱い力で開閉しやすい)10年以上経つと、戸車あたりにほこりがたまって開閉しづらくなったり(掃除してるんですけど…)、違和感があったりとメンテもしています。
ざっくり部屋数を減らした話を書いてみました。使われない部屋がいくつもあるより、格段に暮らしやすくなったと実感しています。
2-4.アフターアフター「私の想定外」
「こうしたいなぁ」「こうなるだろうなぁ」そんなイメージをして、私自身がプランしていったわけですが「うれしい想定外」もありました。上弟の部屋を乗っ取りました(?)が、上弟一家が帰省する際は一家4人が泊まることに。私一人が動く方が簡単ですから、年に数日間自室を明け渡します。(昨年は一日も帰省はありません…またいつの日か!)
私が想定していたのは母が一人で寝るには不安が出てきたら、一緒にベッドを並べられる部屋が必要になるのではないかと考えていたのです。今のところ、その気配はありません。
また「車椅子を置くため」に広くした玄関は、姪達の三輪車や自転車、ベビーカーが置かれました。二人の弟達の子供達の成長にも役立つ空間になり、ベビーカー2台が並んだ光景には感慨深いものがあったことを今も覚えています。少し広くなったトイレも、大人の介助が必要な幼い頃は快適でした。4人の「小さいヒト」が一人でトイレに行けるようになるまで約6年くらい、「子供用便座」がトイレの一角にあることになるとは本当に「想定外」のことでした。
「老いていく」ための準備は「育っていく」ための準備にもなったようです。
3.暮らしを小さくしていきたい【まとめ】
住まいの維持管理を減らし、風通しのいい空間をつくりたい。「暮らしを小さく」と考えてはじめたことです。面積は変わっていないけれど、「こじんまりとまとまった」そんな気がしています。
(ま)
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