日々、整える

50代*これからの暮らしのレシピ by.コギレイ堂

コツコツ片づけ続ける*心意気

片づけ上手なご近所さん、スッキリお宅。

訪れたご友人に「うちも片づけて欲しいわぁ~」と。

「昨日今日、こうなったわけじゃない。ずっとコツコツやってきたから…」とわが家にて。

そうだよね、自分で、長い時間かけて頑張ってるよね!

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まなみ

片づけることもエンドレスだと思います。コツコツ、継続は力なり!

 

 1.洗濯機置き場に絵を飾る

わが家の上階の方。同じ間取り、同年代、同じような家族構成なのに住まいの整え方が35年以上前の入居時から「こうも違うか!」と思ってきた。

「洗濯機の上が絵よ、絵!」興奮気味だった母

昭和の間取りにしては珍しく、キッチンに並んで洗濯機置き場がある。その上部は乾燥機を設置できるようコンセントも仕込まれていたりするのだが、上階の方もわが家も乾燥機の設置なし。空間になっています。入居後すぐさま、わが家は棚を設置し洗濯関係のモノが今も置かれている。なのに、なのに、なのにぃ~~~!上階のお宅は絵が飾られているという。

「なんか、高尚な感じがする…」

上階のご家族と親しくなるにつれ、私もお邪魔することがでてきて、その「高尚な感じ」という母の言葉に「なるほど」と実感。

「あそこに行った後は反省ばかり…」な母娘。

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その後、わが家のゴミステーションに絵

 

2.いつも「片づけのアンテナ」がはられている

もうずっと「片づいているお宅」なのに、常にどこかを、何かを片づけようと考えておられる。娘さんから贈られたばかりの暖かそうなベージュベースのピンク色のコートを

「私の好きな色、着たい色じゃないのよね…」とわが家へ。

そうよね、グレーやブルーが好きよね、私でも理解。ピンク、着ているのをみたことがない。母は真逆、大好きピンク。

「お母さんが好きそうで、着そうだよね…」

「そうなの、着て、もらって!」

 

素早い!モノを手放す決断が、行動が!

上階の娘さんがお母様に贈ったコート、近所のおばさん(母だけど)が十数年に渡り重宝して、喜んで着ていたことをご存じだろうか。こんな風に、自分の意思とは関係なく入ってきたモノについて「持つか」「使うか」という判断、「手放す」と決めたら即行動という具合。娘さんからのプレゼントでも容赦ない。

「年長者はモノが捨てられない」とよく言われるが、上階の方にはまったく当てはまらない。モノが入ってくることを防御している感じすらあるくらい。

 

3.隣の芝生は青く見える

スッキリお宅な上階のご主人と亡父は、隠居後「友達」になった。温厚かつニコニコなご主人と、変コツでむすっとした父はこれまた真逆のタイプ。それが何だか馬が合い毎日のように一緒に散歩に行く、父の最後の友達でした。

 

このご主人、「下の家はあたたかい感じがしていいなぁ」とおっしゃったとか。わが家は暖色を多用しているので、そういうところだろうか。「うちはなんだか寒々しい」とまで言われたと。

わが家でも「隣の芝生」になれるんだとうれしく思ったことを覚えています。よそのお宅に刺激を受ける、誰しも。

 

4.整理収納を手伝う、手伝ってもらう

整理収納作業をお手つだいしたことがあります。修行として、仕事としても。現在はよほど親しい方で困っている場合だけ。若くて元気な時はできたけれど、いつからかとてつもない疲労感を感じるように。

「使われず置き去りなモノ」「明らかにゴミ」等、「負」のモノ達に参ってしまうのです。それが大量となるともう無理という感じになるのです。

 

作業をしていた頃、「私がいいと考える方法」でした。モノの選別はご本人にしていただいても、整理(分類)や収納は私の考え。はたしてそれがいつも正しかったかというと、そうではない気がします。

「結局、いつもリバウンドして元に戻るのよね~」

整理収納作業をしてもらったことが数回あるという知人の言葉。結局のところ、その方に合っていない方法だったり、モノを持つことへの意識に変化がなかったりしたら元通りに陥りやすい。

その後の維持管理のため寄り添って、話をたくさんしてきたつもり。でも自分の作業ももしかしたら合っていなかったのではないかと思ったこと、体調がモノに酔うような感じになることから「一緒に作業」というのはもう難しい。

 

近しい、親しい方との片づけはその身近さから衝突することがある。見知らぬ方で仕事として請け負っておられる方とでは、どこまで意思疎通ができるのか、維持管理まで伝える・教わることができるのかと悩ましいところも。ノウハウではなく「心意気」が大切に思えます。そこを感じ取れたら、「手伝う・手伝ってもらう」は成功なのでしょう。

 

5.「コツコツ片づけ続ける」終わりに

序文の「うちも片づけて欲しいわぁ~」に悪気はない。スッキリしたお宅に思わず出た言葉だろうと思う。でも上階の方にしてみれば、80歳を前によそのお宅を片づける気力も体力もなければ、昨日今日片づけをはじめたわけでもない。ご主人が亡くなった後、片づけは加速。遺品整理も早かった。

 

私は片づけることについて、この方の影響を受けています。早い判断、行動、継続、それらはすぐに身につくものではない。「コツコツ」なのです。

「始末がいい」そんな言葉が思い浮かびます。私もそうありたいと思います。

 

(ま)