「モノ」のための住まいになっていないだろうか?
整理収納を考える時、ふと想ってみてほしい。
「ヒト」のための住まいだと暮らしの快適度は上がるはず。
そこんとこ、よろしくお願いします。
何が「そこんとこ、よろしく」なんでしょう?
陽当たりの悪い1部屋が「開かずの間」になっているお家は多い。片づけきれなかったモノ(はみ出しているということ)、整理を先送りにしているモノ(処分も当然先送り)そんな「どうでもよくなりかけたモノ」が集まる空間。もったいない。
我が家もありますよ~納戸部屋。
そこはもとから納戸なのですけどね、もーごちゃごちゃしています。お雛様や扇風機、旅行バッグ、いろんなものが収納されています。
「とりあえずここに」と入れたくなる場所なんですよね、ブラックボックス的な。
一応、何がどこにあるかは把握して取り出しやすいようにはしているけれど、明らかにモノのための部屋。
その1部屋、もっと活かすことができたら暮らしは楽しくなる。部屋も家具も、「モノ」より「ヒト」のための方がいい。
まだまだ元気な若い年代には想像しづらいかもしれないけれど、立ち座りの動作がつらい年長者には「床座」より「椅子座」の方が楽。
布団の上げ下げも負担に感じるならベッドを使った方がいい。「暮らしを助ける」という要素が家具にはあるから。
一方、イラストに描いたのは、もうひとつあった納戸部屋を利用して「家事コーナーを作った」という話。だいたい、「二つも納戸部屋いらんやん」って常に思っていた。
リフォームの際にその納戸部屋を「キッチン側から入れるパントリーにしようかな」なんて思っていたけれど、「家事コーナー」の話をしたら、設計の人が「それ!いいですね、やりましょう!」と。
LDKも広くなったし、とても快適なコーナーができて大満足!
つぶした納戸部屋に入っていたものはどうしたかって?
処分したり別の場所にしまったり、全てがあるべき場所に収まったのでした。あっけなく。意外とそんなものかもしれません。
「ヒト」を主役にモノを整理、部屋を活用。
モノのためのスペースではなく、自分や家族のためのスペースを。
モノに高い家賃や固定資産税を払うのはもったいないですよねぇ。
(世知辛くてスミマセン)
*この記事は以前のブログで2019.11.20に掲載したものを、加筆訂正しました。