「おひなさんをすてた女」です。
おひなさんの年齢=私の年齢
もう、よかろう。
たくさんいらしたけれど、2人になってもらいました。
なんと、それから毎年のお出ましです!
そろそろお出ましいただきましょうかね~
- 1.「おひなさん」思い出話
- 2.「他のヒト、捨てちゃう?」と言ったのは…
- 3.そして2人になったおひなさん
- 4.おひなさん「収納の記録」
- 5.おひなさんも52才!
- 6.そして「おひなさんについての整理収納考」
1.「おひなさん」思い出話
亡き祖父から贈られた七段飾り。私が1才になる前に亡くなったので祖父の記憶はない。父がやはり孫娘が1才になる前に亡くなり、その状況が私のないはずの記憶と交錯する。
父が出産した義妹に「ありがとう」と言ったこと、もう自分で姪を抱きかかえ立ち上がることができなかったのでよく私に「のせて」と膝を指さしたこと、お腹にいる頃には「宝ちゃん」(宝物だからだそう)と呼び掛けていたこと、闘病しながらも優しい時間でした。
きっと、私の祖父もそうだったんだろうなぁ。なのに、私はその祖父からの贈り物「おひなさん」を捨てたのです!!!
2.「他のヒト、捨てちゃう?」と言ったのは…
おひなさんを整理することを思いついたのは、母です。私じゃない。
「いいの!?」言うでしょ、確認するでしょう。
「出すのも、しまっとくのも、もう大変だから」母
七段飾り、かなりの量です。段はシャレにならないくらい重い。幼い頃は毎年のように出してもらっていたけれど、長らく「しまいっぱなしのモノ」と化していて、ひどい時は知人の倉庫に預かってもらっていたくらい。それも申し訳なくなり、思い切って「ヒト減らし」
私が三十路に入った頃だったと思います。
3.そして2人になったおひなさん
昨年の光景。リビングにある小さい飾り棚の上が最近の定位置。少しのスペースでいい。お道具類はご近所デパートで遭遇したミニチュア。即、買いです。古い大きなモノを手放したら、新しい小さいモノがやって来た。素敵なモノの入れ替わり。
金屏風は1つで「兼用」していただく。いろんなモノを省いた私のおひなさん、子供の頃のように毎年お出ましになりました。
4.おひなさん「収納の記録」
ふた付きプラケースにこじんまり。あまりにピッタリ収まるので撮ってあります。また同じように しまわないとね。
このプラケース、あったやつ。「やつ」って何でしょ、「モノ」です。「ありモノ」を利用いたしましょう、50代。
押入れの下段用で使うとされているのか、キャスターが付いていた。邪魔だから取ったけれど、キャスター部分のくぼみが収納空間を減らし、デコボコが収納しづらくさせる。
あぁ、便利なのか余計なお世話なのか。「桐箱とかにしてあげたいよねぇ」と思いつつ、「軽い・見える・手ごろな大きさ」これでよろしいわ。
5.おひなさんも52才!
「5分で出せるで、いや、3分かもしれん!」私は毎年同じようなことを言いながら、おひなさんを出します。日当たりのいい場所は人形にはよくないと思いつつ、リビングの飾り棚の上に。
「私もしみ・しわ・クマあるのに、このヒトらも別にもういいやんなぁ。50才過ぎたおじさんとおばさんやで~」大きな声のひとり言も。
おじさん?頭に「待ち針」刺さっています。この帽子みたいなのがちゃんとかぶれないのですね。私じゃありません、母がぶっ刺していました。時々、母の発想にはついていけませんが、おひなさんを2人にしたことも待ち針も結果オーライでしょうか。
「パールに見えないかしら」「見えません…」
6.そして「おひなさんについての整理収納考」
思い出のモノの最たるモノでしょうか。また嵩高い。高価。整理しづらいモノですが、私のモノは私が目途をつけておかねばと考えています。整理する前は「とんでもないこと」に思えたけれど、やってみればこの年齢になっても「ひな祭り」を楽しんで、祖父のことを想う時間も持てる。「よかったなぁ」と思います。
「おひなさんを捨てよう」というススメではありません。
しまう場所に困らず、きちんと活かせるのなら、「全員集合!」が望ましいです。私の場合、わが家の場合、年々「厄介なモノ」になっていくので整理することを思いつき、実行しました。結果、コンパクトに扱いやすくなり、また楽しめています。
「維持管理しやすい量にする」整理の極意ですね。
祖父も「ええやん、ええやん~」と言ってくれていると思います。
(ま)