日々、整える

50代*これからの暮らしのレシピ by.コギレイ堂

「整理」について考える*心意気・整理収納

「整理収納」って、まとめられがち。

本当は「整理と収納」だと思っている。

それぞれ違うんだけど、それでもセット。

気づくのが案外遅かったんですの。

今回はそんな「整理」を掘り下げ!

 

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まなみ

長い間、「整理」を取り違えていたように思います。反省

 

  

1.今回のお題の背景話

お菓子等が入っていたきれいな箱や缶をもらっては机の中を片づける。小学生なのに愛読書が「美しい部屋」(母の友人に借りる)、西村玲子さんの暮らしのエッセイが好き、家の間取りを観るのが習慣。そんな子供でした。今の私、自分でも納得する。「おうちオタク」に成長するだろう。しかし、私は長年に渡り「整理」を本当には理解していなかった。「収納」にばかり気を取られていたように思う。

では、そんなこんな話。

 

2.昔の私の考え

「仕分ける」つまりは「分類」だと考えていました。種類、使うタイミング、ヒト、場所、いろいろなグループ分け。自分にとって使いやすく分かりやすい方法を見つける。増える一方のモノにひるむことなく、「分ける」を繰り返し「収納」を工夫し続けた。立派な「収納名人」であったと思われます。

 

3.「収納名人」われに返る!

阪神大震災です。大きな被害はありませんでしたが、睡眠中の私の頭に落下物。下駄箱に入りきらない靴は自室の洋服ダンスと天井の隙間に箱収納。その箱の一つが開き、私の頭を小突くように赤いハイヒール。

「あんた、履いてへんやん!」

ハイヒールにあざ笑われているように感じ、寝ぼけも吹っ飛びました。自宅の中はやはりもう弾いてもないピアノに、これまた昭和の嫁入り道具(母のね)であるフランス人形がガラスケースごと落下。和室の日本人形も同じく。まぁまぁ悲惨で飛散。家族で片づけに追われ、余震にビクビクしたことを思い出すけれどもっと大変だった方はいっぱいおられる。これが「整理」について開眼するきっかけだった。

 

4.今の私の考え

昔の私が考えていた「整理」は「収納の直前」にすること。

「整理のスタート」はまず「必要かどうか」だ。「今の私に」というのを足すと「いつか」とか「昔」はノーサンキュー。

「必要・不要」でピンとこないモノもあり、私は「好き・嫌い」「思い入れがある・ない」で考えることもある。「不要、嫌い、思い入れのないモノ」はどこへ行くのか?

 

「整理」には「処分」がある!

気づくのが遅かった。まだ使えるモノ、思い出のモノ、いつか使うモノに加齢すればするほど浸食されていくことに。

 

5.ほんで「処分」のこと

「捨てる」「もらっていただく」「リサイクル・寄付」「売る」

罪悪感の強い順に並べてみました。

「捨てる」って罪悪感あるよねぇ、特に「捨てる」に慣れていないヒト。「処分」は自分の元から手放すことなんだけど、いろんな方法がある。どうする!?

 

5-1・処分「もらっていただく」

そのモノが好きそうな、似合いそうな近しいヒトが譲り受けてくださるとうれしい。「人に譲る」「あげる」と表記されていたり、言っていたりするけれどどうも上から目線に感じてしまう。自分が買ったのに使い切れず、ヒトに託して「捨てる」から逃げるのに。だから「もらっていただく」が私には正しい表現。「飽きたり、やっぱり要らなかったら遠慮なく処分してくださいね」も付け加える。

 

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チマチマしたモノが好きです、姪に「あげる」と言われたモノ多数

*画像 「モノを減らす」と暑苦しく書いておきながら、こんなモノを持っています。通称「まぁちゃん(私のこと)の宝箱」と呼ばれていて、集まってきます。そろそろ限度量、これに着手する日は来るのか!?

 5-2.処分「売る」

これだけでものすごい書けそうだけど、簡単に。

「いらない」くせに「売りたい」わけです。お金になったらうれしい。これは「罪悪感」は微塵も感じられない。えぇ、私も最初は「売る」からやりましたわよ。どこに売るのが一番いいか考えたり、調べたり。リサイクルショップへ持ち込み、笑うしかない値段に査定されたらそんな「労力」と費やした「時間」がもったいないと気づく。(ゆみちゃんと一緒に持ち込み、帰りのお茶代の方が上回ったという笑い話も)

 

バブル期の大ぶりな金のアクセサリーが買った値段より高かったり、使いかけの古い香水も売れたりする「ひゃっほぉ~♪」なこともあったから「売る」も否定はできない。でも今の私は「売る」は選択肢にあまりないかも。「自分が要らんモノは、よそのヒトも大概要らんわな」と想ったり、「ネットで売る」が進化中で最近は「欲ばり感」が少ないと感じさせなくもないけれど「もう売るモノないなぁ~」とすっかり「ネットで売る」には乗り遅れています。他のヒトに役立ててもらえる「売る」が上手にできればいいんだけど。

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子供の頃の「世界少年少女文学全集」、売れず、処分

*画像 これは挿絵がキレイで名作が多く、ずっととってありました。チビーズ(甥姪達)がひきついでくれないかとも思ったけれど、立候補者現れず。百科事典のような扱いで売れず、硬い表紙であること、重量もありどう処分したらよいか役所に相談。「小分けに資源ゴミで」という悲しい結末。「よっこいしょ」が必要な最近の「処分」

 

5-3.処分「リサイクル・寄付」

「もらっていただく」は結構手間暇かかります。候補者探し、やり取り。「売る」はもっと。箱詰めして送るとか、出向くとか。「売る」に疲れ始めて寄付で運営するリサイクルショップに行きつきました。自宅に引き取りに来てくれることが大助かりでした。「もらっていただく」はモノのバトンタッチの相手が見えますが、こちらは見えない。でも見える相手と同じように美品を心がけます。バザーや必要な場所に「もらっていただくの別バージョン」かな。

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寄付型のリサイクルショップへ

 *画像 大量の食器は「捨てる」もしづらい。思い切りも悪いので複数回に分けて減らしてきました。そのうちの1回分、まだ整理は継続中。

 5-4.処分「捨てる」

罪悪感強めの「捨てる」

まだ使えるのに捨てるから罪悪感。「使い切って捨てる」はとてもスッキリすることに気がつきました。なくなったり、傷んだり、自分で使った結果の「捨てる」はモノに「ありがとう」だし、使った自分に「えらい!」だ。鼻歌が出そうなくらいの「捨てる」もある。「罪悪感のない捨てる」もあるのだ。

 

自分で決着できる、不要と判断したモノが早く手放せる。「捨てる」も悪くないと思うのです。最近の私の処分は「捨てる」が多い。罪悪感より達成感を感じながら。「捨てる」にいい意味で慣れてきた、進化したと思いたい。「使い切って捨てる」これが今は一番気持ちが楽。

 

6.終わりに

「整理」は収納グッズを買ってきて、仕分けることではありません。

圧強めに書いてしまいましたが、実体験からきてます。

まずあるモノを「持ち続けるかどうか」って考えることが「整理」だと思います。でもその判断は「今」なので時間の経過と共に変化します。考え方、ライフスタイルの変化、加齢による体力・気力の衰え。子供の頃はもちろん、若い頃にも想像しなかったこと。

 

整理はエンドレス

50代となった今、先送りはせず「潔い整理」をしたいと考えています。気力・体力のまだあるうちに。

「最近、何捨てたぁ~?」ゆみちゃんとの報告会はやる気をシェア。会うことがままならない今はラインで画像を送り合ったり。この話題は尽きない私達です。

 

(ま)

 

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