「衣食住」と言いますね。
なぜ「住は最後」なのか?
令和の時代、「住食衣」でもいいのではないか?
そんな、こんなな話。
まなみです!初記事は「住(住まい)に興味が偏っている」そんな私のいつも考えていることです。偏り過ぎて、30代前半にインテリアコーディネーターになってしまいました。カタカナが似合わない私なんですが一応…。「何が一応」なんでしょうね、では!
1.今回のテーマの背景話
随分前になりますが「衣食住のどれに一番興味があるか?」とゆみちゃんに訊かれたことがあります。当時、お友達の間で話題になってたそう。
「いくつになってもファッションが大好き!」
「食べるのはもちろん作るのも大好き!」
「インテリアや片づけることが大好き!」
自分自身をどのタイプだと思うかということ。
質問が終わらないうちに「住!!!」即答だった私。
「そうだった、そうだった!訊く私がおかしい~♪」とゆみちゃん大笑い。若い頃は「住」そっちのけで「衣」だったり、美味しいモノ探しな「食」なこともあったり。今の私は答えに迷わない。
2.財布・かばんから想像する家・部屋
すごいオシャレなんだけど、かばんや財布の中がクチャクチャ。
こんなタイプのヒトがいますね、部屋もクチャクチャなことが多い。
それは颯爽とした見た目から想像しづらいんだけど、よく見れば洋服のシミやしわは本人には見えていない様子。オシャレなんだけど「でぶっちょ財布」を持っているヒトを見ると「きっと部屋はクチャクチャやな」と私の心の声はつぶやいています。(毒っぽい…ごめんね)
3.「お料理上手が片づけ上手」とは限らない
美味しいモノをよく知っていて、作るのも上手。
なのにキッチンはゴチャゴチャしていて、ダイニングテーブルの上は食事とは関係のないモノがあふれている。そんな料理上手さんもいる。衣食住、ゆみちゃんのようにハイレベルでどれも長けたヒトがいるけれど多くの方は私のような大差はなくとも偏っているように思います。
4.「住が整う」
「住が整う」とは「整理収納」「維持管理」「掃除」がある程度行き届き、季節の行事や好きなことを取り入れながら「インテリアを楽しむ」ということではないかと。そんな空間での暮らしは期限切れの食品ではなく新しく食べたいモノを考え選び食すだろうし、衣類に関しても手入れをしながら清潔な自分好みのモノを着ているはず。
そんなこんな「住が整えば衣食も整う」と思う理由。
4-1.「住が整う」良いこと1
結果として「余裕」を生み出すと考えています。
空間の余裕、時間の余裕、お金の余裕、一番は「気持ちの余裕」
モノを探す時間、存在を忘れて無駄買い、イライラする気持ちは「余裕」とはほど遠くなる。どれも目に見えづらいけれど、そこに住まうヒト達にもたらす影響は大きい。
4-2.「住が整う」良いこと2
「なんぞの時」は地震や台風など災害だけでなく、家族の中に病人が出るなど想わぬ事態になることがある。そんな家の中の片づけなんて放っておいても優先しなければならないことが起きた場合、そこに住まうヒト各々や親しく出入りするヒトが協力・手助けしやすい。
父の看病に母や私が忙しくなった時、弟達・義妹達に助けられた実体験からの気づきです。そして悲しい別れの際、その後のヒトの出入り等「住」の役割の多さ、大切さも実感。コロナ禍もまた。
「なんぞの時は突然よ!」このことに意外と気づいていないヒトが多いと感じるのは私だけだろうか。
4-3.「住が整う」良いこと3
「家が一番!」と思えること。
一緒に暮らす80代の母は膝が悪く外出しづらい。最近は通院くらいで大好きなご近所デパートもご無沙汰。手芸やゲーム(近頃はスマホで、歴代のゲーム何でも来いな80代)と自宅で過ごすことが苦痛でないタイプなので心配はないのだが環境は整えてあげたいと考えている。安全で安心な住まい。
ミシンを踏み、編物をして、ゲームをして、ドラマも毎日観て、時々友達が遊びに来る。それが母の暮らしだった。過去形なのは今の時期、仕方がない。友達はもちろん身内の訪問を我慢する事態は想像もしなかったけれど、現在形に戻る日を私自身も気をつけながら待っている。
インテリア雑誌から抜け出たような部屋でなくていい。そこに住まうヒトはもちろん、親しく訪れるヒトにも心地いい空間はそこで過ごす時間を優しくする、絶対!
5.終わりに
「たくさんモノがあることが豊かではない」
衣類はあふれ、食品ロスが問題となっている今の時代、「住食衣」と「住が最初」でもいいのではないか。
「住まいはそこに住まうヒトが安全で快適、英気を養う場所」であってほしいと思う。
そうなれば、しつこいようですが
「住が整えば自然と衣食も整うと思うねん」
(ま)
*片づけや住まいに関すること、多めです。住まいを整えること、書いて伝えられるインテリアコーディネーターでありたいです。